
外構工事では、差し入れは必要なのでしょうか。施主が頭を悩ませる問題の一つに、差し入れをするべきか、何をいつ差し入れたらよいのか、というものがあります。
以前は工事の差し入れ・お茶出しは一般的に行われていましたが、近年では業者の対応も変わってきています。
この記事では、外構工事の際の差し入れについて、必要性や喜ばれるもの、避けた方がよいものについて解説します。
外構工事の差し入れの必要性は?

外構工事では職人に差し入れをする必要があるのでしょうか。ここでは、差し入れの必要性やメリットについて整理しているので、差し入れに関するルールを業者に確認した上で参考にしてください。
しなくても問題はない
外構工事の職人への差し入れは必須ではありません。業者は施工費用や諸経費を含めて施主と契約しており、差し入れをしなかったからといって工事の品質が左右されることはありません。
最近ではトラブル防止やお互いの負担を軽減する観点から「差し入れ辞退」をルールにしている業者も増えています。差し入れ不要と案内された業者の場合、無理に差し入れをすると職人が会社と施主の板挟みになり困ってしまうことがあるので、無理に差し入れをしないようにしましょう。
職人とコミュニケーションをとるきっかけになる
工事中の差し入れは、職人へ感謝を伝えるとともに自然な会話を生むきっかけとして効果的です。
渡す際に「いつもありがとうございます」「お疲れ様です」「いつもきれいに作業していただき、ありがとうございます」などと一言添えるだけで、職人との距離が縮まり、現場の雰囲気も和やかになるでしょう。
日頃からコミュニケーションがスムーズになっていれば信頼関係も生まれ、気になる点や要望がある場合にも質問しやすいはずです。
渡すタイミングは休憩時間だと受け取りやすい
差し入れを渡す場合は、休憩時間の10時頃や15時頃がベストタイミングです。ただし、午前中は休憩せずに作業をしている場合があります。昼の休憩時間は現場を離れて外食に出ているケースも多く、渡せないこともあるでしょう。
そのため、午後の休憩時間である15時頃に持っていくのが最適です。職人が自分のタイミングで休憩を取れるように、ペットボトルのお茶をクーラーボックスなどに入れて「ご自由にどうぞ」といったメモを添えて置いておくとスマートです。
外構工事の差し入れとして喜ばれるものは?

では、差し入れにはどのようなものを選べばよいのでしょうか。外構工事の現場への差し入れは、仕事の手を休めずに自分のタイミングで飲食でき、かつ気兼ねなく受け取れるものを選ぶのがポイントです。
ペットボトル飲料
工事の差し入れにはペットボトル飲料が最も喜ばれます。作業の邪魔にならず、キャップ付きでこまめに水分補給できるものが最適です。
外構工事は複数人で作業することが多いため、好みや気分で選べるように、以下のような飲み物を数種類を用意しておくのがおすすめです。
・ミネラルウォーター・炭酸水
・緑茶・麦茶
・スポーツドリンク
・コーヒー系
夏場は冷たいスポーツドリンクやお茶、冬場は温かいお茶やコーヒーが定番です。夏場はキンキンに冷えたものが喜ばれるので、クーラーボックスや発泡スチロールに氷と一緒に入れておくと、いつでも冷たいものが飲めて便利です。
缶コーヒー
缶コーヒーも工事現場で喜ばれる差し入れの一つです。コーヒーは一人ひとり好みが違うので、バランスよく用意をしておきましょう。
・ブラック:甘いものが苦手な方やすっきりとした後味を好む方におすすめ
・微糖:甘すぎないコーヒーを好む方に人気
・加糖:甘いものが好きな方や疲れた体の糖分補給に
・カフェオレ・カフェラテ:まろやかでクリーミーな味わいが好きな方に人気
個包装のお菓子
お菓子を差し入れる場合は、手が汚れていてもサッと食べられる個包装のお菓子が喜ばれます。
お菓子は以下の点に注意して選びましょう。
- 開封のしやすさ:手袋をしていたり手を洗う場所が限られている場合があるため、簡単に開けられるものを選びます。
- 一度に食べきれる量の個包装:食べきれずに残しておくと湿気てしまうものは避けます。
- 日持ちするもの:賞味期限に余裕があるものを選びます。
- 溶けないもの:チョコレートや飴は夏季は溶けてしまうため避けた方が無難です。
・おせんべい・おかき(個包装)
・クッキー・焼き菓子
・個包装のミニ羊羹やゼリー
塩分タブレットやゼリー飲料
夏場の差し入れに塩分タブレットやゼリー飲料は、熱中症対策として喜ばれます。
・塩分タブレット・飴:個包装になっており、サッと口に入れられるものが好まれます
・ゼリー飲料:食欲がない時でも手軽に水分とエネルギーを補給できます
ゼリー飲料は冷やしたり凍らせたりして、スポーツドリンクなどと一緒に保冷バッグに入れておくのがおすすめです。
外構工事の差し入れとしてNGなものは?

反対に、差し入れとして避けるべきものにはどのようなものがあるのでしょうか。原則として、食中毒リスクとアレルギーの危険性を伴うもの、職人が気を遣うものはNGです。
手作りの食べ物
料理やおにぎり、サンドイッチ、お菓子など、手作りの食べ物は衛生面やアレルギーのリスクがあるため、差し入れしないようにしましょう。
特に気温と湿度の高い時期は、手作りの食品は傷みやすく、食中毒リスクが高まるためNGです。また、誰が作ったか分からないものはどのような食材が使われているか分からず、アレルギー症状を引き起こす危険性があります。
手作りの食べ物は「残したら悪い」「気を遣わせてしまう」といった心理的負担を職人にかけてしまうことがあるため避けましょう。
生もの
手作り品でなくても、ケーキ、生菓子、刺身など、生ものは差し入れできません。
外構工事ではその日の工程によって休憩できる時間帯が異なります。作業が忙しい日は休憩時間がずれ込むこともあり、その場合は食中毒リスクが高まります。そのため、食べるタイミングが難しい生ものは避けるのがマナーです。
果物も、切る必要があるリンゴなどはすぐに食べないと傷む恐れがあるため、どうしても果物を差し入れたい場合は、みかんやバナナなどにしましょう。
また、生ものでなくてもアルコール類は厳禁です。職人は車両を運転する上、外構工事も細心の注意を払って作業しています。アルコール飲料はもちろん、アルコールが含まれる食品も避けましょう。
金銭
外構工事の現場への金銭の差し入れは、会社から受け取りを禁止されていることも多く、職人も気を遣うため、避けましょう。
現金は職人が上司に報告しなければならないことがあります。工事に元請け業者がいる場合、報告の手続きが複雑になり、かえって迷惑をかけてしまうことがあるので、職人への負担を減らすためにも渡さない方が無難です。
ギフトカードや商品券も同様に、会社の方針によっては受け取れない場合があるため避けた方がよいでしょう。
外構工事で差し入れをするときの注意点

工事中の差し入れにはいくつかの注意点があります。外構工事は比較的工期が短いため、ほかの工事とは対応が違うことも珍しくありません。作業の邪魔にならず、感謝の気持ちが伝わるように、以下の点に注意して差し入れを行いましょう。
工期によっては差し入れが不要な場合もある
工期が短い場合は、職人への差し入れは基本的に不要です。
外構工事では、門扉やポストの交換、アスファルト舗装、テラス屋根の設置など、1日程度で完了する工事も多くあります。そのような工事では職人が手際よく作業を進めたいと考えていることもあるため、差し入れのタイミングが難しいケースがあります。
そのほか、基礎工事や電気工事など、職人が日替わりで入れ替わる現場も、もらえる人ともらえない人が出てしまうため、基本的に不要です。
職人の人数を確認しておく
差し入れは全員に行き渡るよう、あらかじめ職人の人数を確認しておくことが大切です。不明な場合は事前に営業担当者や現場責任者に聞いておきましょう。
現場責任者に人数を確認してから近くのコンビニなどで購入する方法もありますが、毎回聞いていると責任者に迷惑をかけてしまうことがあるので注意が必要です。
ペットボトル飲料やお菓子は持ち帰ったり、後で食べたりできるので、多めに用意しておくと安心です。目安としては人数×1.2倍程度あればよいとされています。
差し入れに行く日時を伝えておく
差し入れをする日は事前に日時を伝えておくと、作業スケジュールや休憩時間の邪魔にならず、スマートに渡せます。
差し入れは毎日する必要はありません。工事の初日、中日、最終日など節目となる日程で渡すと、感謝の気持ちを伝える機会にもなります。
- 初日:現場スタッフへの挨拶も兼ねて
- 中日:暑い日や作業が大変だと思われる日、設備本体を設置する日など
- 最終日:工事のお礼の気持ちを伝える
差し入れより喜ばれる現場配慮

実は差し入れよりも職人に喜ばれるのが現場への配慮と、作業しやすい環境づくりです。特に以下のポイントを押さえておけば、施工もスムーズに進み、最短で完成する可能性も高まります。
駐車スペースや搬入経路を空けておく
工事車両が駐車できるようにスペースを確保しておくと作業がスムーズです。もし、駐車スペースがない場合は、事前に業者に近隣のコインパーキングを案内しておきましょう。
また、資材の搬入経路や施工場所周辺、資材置き場となる場所を片付けておくと、業者が作業しやすくなります。現地調査や打ち合わせの際に移動しておくべきものを担当者に聞いておき、リストアップしておくと安心です。
水道や電源の使用可否を伝える
見積もりの際に、水道や電源の使用可否、使用できるコンセントの場所などを伝えておきましょう。
外構工事では、電動工具や撹拌機を使用するための電力を、住宅のコンセントから供給するのが一般的です。業者が発電機を持ち込んで使用することもありますが、騒音が発生するため、通常は現場の家庭用電源を利用します。
とはいえ、一日の電気代は数十円から数百円程度となり、工事によって電気代が数千円もアップすることはありません。
水道についても粉塵の飛散防止やコンクリートの養生のために水道を庭の立水栓から使用することが多いため、事前に案内しておくと業者も作業がしやすくなります。
変更や不満は担当者に伝える
もし、工事に関して気になることや要望がある場合は営業担当者または現場責任者に伝えるようにしましょう。
職人それぞれに伝えると、工事全体のことが分からなかったり、責任者にきちんと意図が伝わらず、食い違いが発生する恐れがあります。窓口を一本化しておけば、連絡がスムーズに伝わり、トラブルを防げます。
打ち合わせの際に、連絡事項や困ったことがあった場合はどこに伝えればよいのか聞いておくと確実です。連絡方法も、口頭よりは記録に残るメールで伝えるのがおすすめです。
外構工事で差し入れをするときによくある質問

ここでは、外構工事の差し入れでよくある質問と、その回答を紹介します。職人に気を遣わせずに施主からの感謝の気持ちを伝えるためにも、あらかじめ確認しておきましょう。
工事期間内は毎日差し入れしなくてはいけない?
工事期間中は毎日差し入れをする必要はありません。差し入れの回数で工事の品質が変わることはあり得ないので、自分のペースで差し入れをすれば十分です。
週に1回、工事の初日と最終日だけなど、節目に差し入れすれば負担が少なく済みます。
外構工事の工期は全体で約2週間~2か月ほどですが、工事の内容によって工期には幅があり、簡単なリフォームであれば短期間で完了します。工期に合わせて差し入れの頻度を決めるとよいでしょう。
職人が不在だったら差し入れは置いてきてもいい?
差し入れを長時間置きっぱなしにするのは、安全面・衛生面の観点からあまりおすすめできません。
現場は不特定多数が出入りし、工程によって施工業者が変わることもあるため、施主側からは人員を把握しにくい環境です。差し入れを置きっぱなしにしていると盗難のリスクがないとは言い切れないため、長時間の放置は避けた方がよいです。
長時間放置していると食品が傷みやすくなったり、飲み物がぬるくなったりしやすいため、放置しない方がよいでしょう。
とはいえ、ある程度自由に差し入れを受け取れるように、休憩時間の少し前の時間になったらクーラーボックスに入れた飲み物を置いておくなど、短時間置くようにすると、負担になりにくいです。
まとめ

外構工事の差し入れは基本的に不要です。差し入れで感謝の気持ちを伝えたい場合は、職人が気を遣わないタイミングで、ペットボトル飲料や個包装のお菓子などを自由に持って行ってもらえる形で渡すとよいでしょう。
近年では差し入れを受け取らないルールにしている施工会社も珍しくなくなってきているため、打ち合わせの際に担当者に差し入れについて聞いておくと、トラブルを避けられます。

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