外構工事は住みながらでもできる?焦らずこだわりを叶えるコツと注意点

外構工事は住みながらでもできる?焦らずこだわりを叶えるコツと注意点

マイホームが出来上がったらできるだけ早く引っ越しをして、外構工事は後からやりたい、という要望は珍しくありません。では、実際に住みながらでも外構工事はできるのでしょうか。

住みながらの外構工事は可能です。ただし生活に必須の部分(駐車場・門柱・境界フェンスなど)は入居前または入居後すぐに、こだわりたい部分(植栽・ウッドデッキ・照明など)は住みながらじっくりと、というメリハリをつけるのが成功のポイントです。

この記事では、住みながら外構工事を行う場合のメリット・デメリット、費用の違い、注意点について解説します。

目次

外構工事を住みながら行うメリット

外構工事は住みながらでも可能です。新築住宅では、引き渡し・入居後に外構工事を行うケースは一般的であり、メリットも多くあります。

まずは住みながら外構工事を行うメリットを整理していきましょう。

外構デザインや予算を考える時間が確保できる

住みながら外構工事をすれば、引っ越しなどの期限がないため、期限にとらわれずにじっくりと外構デザインや予算を考えられます。

新築住宅の引き渡しまでに外構工事を終わらせようとした場合、住宅と同時進行で打合せや立会いをしなければならず、慌ただしい日程を過ごさなければなりません。仕事の都合でスケジュールを合わせられないこともあるでしょう。

住みながらであれば期限にとらわれず、こだわりの外構をゆっくり考えることができます。

家賃の二重払いを回避して最短で新生活を開始できる

住宅の引き渡し後すぐ引っ越しをして、新生活を開始しながら外構工事を実施すれば、家賃のコストを最小限に抑えられます。

仮住まい期間を最短にするには、マンスリーマンションや短期賃貸住宅を利用すると共に、不要なものを思い切って処分して荷物の量を最小限にするのがポイントです。そして住宅完成後すぐに入居すれば不要なコストを抑えながら、自分のペースで外構の計画を立てられます。

外構業者の選択肢が多い

住宅が引き渡されたあとなら、ハウスメーカーや工務店以外の外構工事業者に依頼することになるため、外構プランの選択肢が広がります。

住宅と同時に外構工事をする場合は、ハウスメーカーに一括で依頼するのが一般的です。もちろん、住宅と同時にハウスメーカー以外の外構工事業者にエクステリアの施工を依頼することは可能です。

しかし、ハウスメーカーを断って他の業者を探し、住宅工事のスケジュールを考慮しながら外構工事を進めるのは面倒だと考えることもあるでしょう。

その場合は入居後に納得のいく業者を選んで依頼した方が、プレッシャーもなく、自由度も高いと言えます。

やりたいところから優先的に施工できる

入居後であれば、駐車場や門柱など生活に欠かせない部分を先に施工し、植栽やウッドデッキ、照明などは後からじっくり追加していく、という段階的な進め方が可能です。

一度にまとまった費用を用意する必要がないため家計への負担を分散でき、ボーナスや貯蓄の状況に合わせて計画を組めます。

時間に余裕がある場合は、花壇づくりや砂利敷きなどの一部をDIYで施工してコストを抑えるのもおすすめです。

暮らしに合わせた外構にしやすい

生活が始まってから外構の計画を立てれば、ライフスタイルに合った外構を実現しやすくなります。

外構工事の典型的な失敗例は「完成してみたら不便だった」というものです。動線が悪かったり、結局使用しないものを設置してしまったりして、せっかくの空間を最大限に利用できなくなってしまいます。

住みながら外構工事を計画すれば、動線をイメージしやすく、本当に必要な設備を選ぶことができます。家の中から見える景色がどのようなものかも分かっているため、目隠しフェンスや植栽の配置も適切にできるはずです。

外構工事を住みながら行うデメリット

では、外構工事を住みながら行う場合には、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

ここでは、入居後に外構工事をした際に発生しやすいデメリットを紹介するので、後悔しないように注意点を理解した上で検討するようにしましょう。

駐車場や玄関アプローチが使いにくい場合がある

後から外構工事をする場合、駐車場や玄関アプローチなど、出入りする場所が雨でぬかるんで使いにくくなります。ぬかるんだ場所に車を停めると、タイヤによる大きな凹みができ、その凹みが固まって地面が凸凹して、水溜りができやすくなり、転倒リスクも高まります。

雨の日はアプローチが歩きにくく、細いヒールの靴が埋まったり、泥はねで靴や洋服を汚したりしてしまうおそれがある点にも注意が必要です。

プライバシーが守られにくい

外構をしていない家は室内が丸見えになりやすく、家族のプライバシーが守られにくい状態です。

外構はフェンスや門柱・植栽を配置することで、通行人や隣人からの視線を遮る効果があります。必ずしも高い塀で囲う必要はなく、住宅をおしゃれに飾りながらさりげなく視線を遮ることで、プライバシーの確保と外観の美しさを両立させます。

外構ができるまでは視線を遮るものがなく、落ち着いて生活できないこともあるでしょう。カーテンが締めっぱなしになり、部屋が暗くなってしまうこともあるので早めの施工が必要です。

人によっては工事中の騒音や振動が気になる

住みながらの外構工事は、職人の出入りや騒音が気になりやすい点もデメリットです。

リビングの窓の目の前で作業することも多いので、家にいてもくつろげないということもあるでしょう。また、掘削の振動と騒音が響いて夜勤で昼間は寝ているという方が眠れなかったり、お子様のお昼寝で困ったりする可能性があります。

大きな音が出る工程の日は外出するなど、スケジュールを調整するとストレスを最小限に抑えられます。

防犯面でリスクが生じる可能性がある

外構が完成するまでは防犯性が低い状態であることは理解しておいた方がよいでしょう。

外構の大きな役割は防犯です。乗り越えにくいフェンスを設置したり、地面に砂利を敷いて不審者に狙われにくい住宅にする効果が期待できます。

外構がない状態の住宅は、簡単に敷地内に侵入されてしまいます。通行人がショートカットで敷地の一部を通行してしまうケースもあるので、早めにブロックやフェンスで囲った方が安心です。

雨天時に玄関周りや建物周辺が汚れやすい

土のままの外構は建物の外壁や家の中を汚してしまうことがある点にも注意が必要です。

雨の日は泥が外壁にはねて汚してしまい、美観を損ねてしまうことがあります。

さらに、ぬかるんだアプローチを歩いた靴で玄関に入ると玄関が泥で汚れてしまい、掃除の手間です。晴れて乾いた地面も砂埃が舞いやすく、洗濯物を汚してしまう可能性があります。

砂埃は近隣の住宅や洗濯物を汚してしまうリスクもあり、トラブルに発展するおそれがあります。

住む前と住んでからでは外構費用に差は出る?

住む前に一括で外構工事をするのと、住んだあとに外構工事をするのでは、工事金額にほとんど違いはありません。

しかし、ハウスメーカーの手数料や後から工事を行うことによる再施工で割高になるケースがあります。

家の建築と同時に外構工事を行った場合の費用相場

新築住宅の建築と同時にハウスメーカーに外構工事を依頼した場合の費用は、一般的に建築費用の8~15%、総額で約100~300万円が中心価格帯だと言われています。このうち、工事費の10~30%がハウスメーカーの手数料として構成されています。

つまり、100万円の外構工事の場合、実際の工事費用は70~90万円程度の場合があります。そのため、ハウスメーカーの外構工事は、専門業者に直接依頼するのに比べて割高だと言えるでしょう。

住んでから外構工事を行った場合の費用相場

住んでから外構工事を行った場合、ハウスメーカーの手数料が掛からず安くなる場合もありますが、条件によっては費用が高くなる場合もあります。

外構工事のスタイル別の工事費用は以下が目安です。

  • オープン外構:50~150万円
  • セミクローズ外構:100~200万円
  • クローズ外構:150~250万円

ハウスメーカーの手数料が上乗せされないこと、専門業者間の価格競争、不必要な工事を自由にカットできる点で、ハウスメーカーよりもお得です。

しかし、建物完成後の隣地境界のスペースや配管などの問題で重機が使えなかったり、整地された土地を再度掘削しなければならなかったりして、ハウスメーカーよりも工事費用の総額が高くなる可能性もあります。

打合せや情報共有の不足による追加費用に注意

外構工事を住宅と一括で行わない場合、ハウスメーカーの設計図が共有されておらず、建物の基礎と外構の寸法やデザインが合わない場合があります。このような場合は追加費用の原因となるため、注意が必要です。

また、掘削で出た残土処理費用が想定を上回った場合や、外構部分の地盤改良工事が必要になった場合、追加費用が発生する可能性が高くなります。

追加費用を防ぐには、入念な打合せをし、ハウスメーカーの図面を外構工事業者に必ず渡すことが重要です。

住みながら外構工事で影響が出るポイント

外構工事の内容によっては住みながら行うと生活に影響を及ぼす場合があります。

出入りの動線を変えるなどの工夫をすれば生活しながらでも工事を進められますが、不便を感じる場合は、人が通る場所は先に施工してもらうなどの工夫が必要です。

土間コン(駐車制限・養生)

土間コンクリートの施工中は、駐車場の利用や人の通行ができないため、住宅への出入りに支障が出ることがあります。

土間コンクリートは完全に硬化するまで、およそ1か月程度かかります。季節や環境によって変わりますが、人が通行できるまでに約3~5日間、車の乗り入れができるまでに最低1~2週間程度の養生期間が必要です。

特に冬場や湿度の高い時期は硬化が遅れるため、業者の指示に従って十分な養生期間を確保しましょう。養生が不十分なまま車を乗り入れると、ひび割れや沈下の原因になるため注意が必要です。

駐車場は砕石敷きから打設、養生までの期間は使用できません。近隣のコインパーキングや月極駐車場を別途借りる必要があり、費用がかかります。

アプローチや玄関回りの施工中は家族の出入りの際の通行が不便になります。施工完了までは別の動線を使って出入りしなければなりません。

フェンス/門柱(出入り・安全)

入居後のフェンス・門柱の設置は、これまでの動線が変わる可能性があります。

フェンスの設置によりオープンだった場所が塞がれるので、これまで使用していた動線が使用できなくなり、一時的に不便に感じることがあるでしょう。

門柱はインターホン、ポスト、表札といった玄関回りの主要な機能を持っているため、設置が完了するまでは最も不便を感じやすい場所です。工事中はインターホンが鳴らせず、郵便物も直接手渡しになったりします。さらに門柱周辺を舗装している期間は玄関までの動線が変わる可能性があります。

門柱を最初に施工してもらうか、施工中は仮設ポストを設置するなどの対応が必要です。

植栽・仕上げ

外構のタイル・レンガなどの仕上げ工事中は生活動線に大きな影響を及ぼします。アプローチにタイルやレンガ、天然石を施工している期間は通ることができないため、玄関が使用できない可能性があります。

植栽は、花壇の造成や大きな樹木を植樹する場合には一時的に庭や駐車場が使えなくなる点に注意が必要です。また、花壇に土を運び込む際に砂埃が発生し、洗濯物が干せない場合もあります。

外構工事を住みながら行うときの注意点

ここでは、住みながら外構工事を行う場合に特に注意しておきたい点を紹介します。日常生活への影響や近隣トラブルを防ぐためにも、事前にできる対策はしておき、スムーズに工事が進むように準備しておきましょう。

費用を住宅ローンに組み込めるか確認しておく

外構工事費用を住宅ローンに組み込みたい場合は、早い段階から金融機関への確認が必要です。

ハウスメーカーの見積書に外構工事が含まれていないと、金融機関によっては外構工事費用を住宅ローンに組み込めないケースがあります。その場合、外構工事費用はリフォームローンやフリーローンを利用して支払うことになります。

住宅ローンとリフォームローン、フリーローンの併用は可能ですが、負担額も増大するため、慎重に検討することが大切です。

工事中の安全対策をしておく

外構工事を住みながら行う場合は、住む人と訪問する人への安全対策が欠かせません。

工事中は次のような対策をしておきましょう。

  • 施工エリアへの立ち入り制限
  • 仮設の歩行ルートの確保
  • 作業場所の整理整頓
  • 業者との作業スケジュールの共有

特に子どもや高齢者がいる家庭では、転倒や怪我防止のため、しっかり対策しておく必要があります。業者とも事前の打ち合わせで、工事中の動線についてしっかり話し合っておくようにしましょう。

事前に近隣に工事の旨を伝えておく

工事前には近隣住民に挨拶回りをし、不便や迷惑をかけることを事前に説明しておく必要があります。

外構工事では振動や騒音の発生が避けられません。コンクリートの打設日は騒音・振動に加えて大型車を住宅の前に駐車する必要があるため、近隣住民にストレスを与えてしまう可能性があります。

さらに、工事期間中は家の周りを見慣れない工事車両や作業員が出入りすることになるため、不安を覚えることもあるでしょう。

近所の人に安心して過ごしてもらい、クレームを防ぐためにも、いつから、どれくらいの期間、どのような工事を行うかについて説明しておくことが大切です。

入居前に最低限の外構は済ませておく

入居前に生活に必要な外構を完成させておくのも一つの方法です。例えば門柱や駐車場を入居前に設置しておけば、ポスト、インターホンを入居日から使用でき、駐車場の施工作業により車を停められない、ということもありません。

この方法なら、必要な設備だけ先に設置して、あとの設備はじっくりと考えながら計画できます。ただし、複数回に分けて工事を依頼すると、都度重機回送費などの諸経費がかかり、費用が割高になるケースもあります。

費用と利便性のバランスについては、業者と相談しながら考えていくと失敗を防げるでしょう。

業者とのスケジュール共有を徹底する

住みながらの外構工事では、業者とスケジュールをしっかり共有しておく必要があります。

事前に工程表をもらっておき、駐車スペースやブロック塀などの主要作業の工事期間を把握しておきましょう。音の出る工事や玄関を使えない工事の日程をあらかじめ業者に聞いておき、できるだけ家族が負担なく過ごせるようにすることも大切です。

さらに、ゴミ出しや買い物などで出入りする際に資材で道を塞がれないよう、通路の確保をしてもらうと安心です。

朝何時から夕方何時まで作業するのか、作業時間帯も確認しておき、近隣に配慮した工事をすると、クレームも防げます。

外構工事を住みながら行う場合によくある質問

ここでは、入居後に外構工事を行おうと考えている場合によくある疑問とその回答を紹介します。

入居後の外構工事は、新築工事と同時施工で行う場合よりも気になることが多く出てくるはずです。以下を参考に、安心して工事期間を過ごしましょう。

固定資産税に影響はある?

一般的な外構工事の多くは固定資産税の対象になりませんが、一部の設備は課税対象となる場合があるため注意が必要です。

固定資産税の対象となるのは以下の条件をすべて満たしている場合です。

  • 外気分断性:3方向以上の壁で囲まれた屋根のある建物
  • 定着性:建物が基礎等で土地に固定されているもの
  • 用途性:倉庫や駐車場など、目的に応じて利用できる状態になっていること

注意しておきたいのは、ガレージは屋根と3方向以上の壁で構成されているため、固定資産税の対象となることです。一方、カーポートは固定資産税の対象外です。

入居後の外構工事で発生する電気代や水道代は自己負担?

入居後の外構工事は、工事で使用する電気代・水道代は基本的に施主が負担します。

業者が発電機を持ち込むケースもありますが、騒音トラブルを防ぐために家庭用電源を借りるのが一般的です。主に使用するのは電動工具の使用や攪拌機の使用などで、一日の電気代は数十円から数百円程度かかると考えておけばよいでしょう。

水道はコンクリートの養生などで使用し、こちらも月に1,000円程度支払金額が増える程度の使用料が一般的です。

不安な場合は見積もりの時点で業者に負担額の目安を聞いておきましょう。

不在中も作業してもらえる?

外構工事は住宅の中に職人が入らなければならない作業がないので、不在中でも問題なく工事を進められます。そのため、買い物や仕事で家をあけても問題ありません。

ただし、防犯上の理由から戸締りは必須です。職人も休憩中など現場を離れる時間があるため、職人がいるからと油断せず、全ての窓、ドアを施錠しましょう。

工事中にトラブルがあった場合に対処できるように、出掛ける場合は声をかけていく、緊急連絡先を伝えておくなどすると安心です。

外構工事はどのくらいかかる?

外構工事の施工期間は、スタイルや規模によって約1週間~1か月半程度が目安です。

外構スタイルによって施工期間には幅があります。

  • オープン外構:約1週間
  • セミクローズ外構:約1~3週間
  • クローズ外構:約3~5週間

住みながらの外構工事は、必要最低限の設備だけ設置しておき、他の部分はあとでじっくり考えることも可能です。ライフスタイルや予算に合わせて、どのようなペースで工事を進めるか、調整するのも一つの方法です。

まとめ

住みながらの外構工事は、じっくり計画できる、暮らしに合わせた外構にできる、といったメリットがある一方で、プライバシーや防犯面での不安、工事中の不便さといったデメリットもあります。

失敗しないコツは、メリハリをつけることです。駐車場・門柱・境界フェンスなどは優先的に、植栽やウッドデッキなどはライフスタイルが見えてきてから、と段階的に進めることで、予算と利便性のバランスが取れた理想の外構に近づけます。

まずは信頼できる業者に見積りを依頼し、相談しながらイメージを固めていくとスムーズです。

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