人工芝と天然芝ならどっち?違いと後悔ポイントを徹底解説!

人工芝と天然芝ならどっち?違いと後悔ポイントを徹底解説!

ナチュラルな風合いが魅力の芝生ですが、人工芝と天然芝ではどちらが住宅の外構に適しているのでしょうか。

見た目は似ていますがメンテナンスの手間や費用、季節ごとの状態が大きく異なるため、住まいに合ったものを選ぶ必要があります。この記事では、人工芝と天然芝の比較や、後悔のない選び方を解説します。

目次

人工芝と天然芝はどっちが正解?

人工芝と天然芝は、条件によってどちらが最適かが変わります。ここでは、さまざまな角度から両者を比較しているので、一つずつチェックしてどちらが自宅のエクステリアに向いているか確認してみましょう。

初期費用はどちらが安い?

初期費用で比較すると天然芝の方が圧倒的に安いです。天然芝は材料費が安く、材料費だけだと1㎡あたり400~800円、施工費込みで1㎡あたり約2,000~3,000円が相場です。天然芝はDIYも容易にできる点も費用を抑えられる理由の一つと言えるでしょう。

一方、人工芝はそのグレードにより価格に幅があり、自然な風合いや耐久性を求めると高額になる傾向があります。人工芝の1㎡あたりの材料費は約3,000~6,000円、施工費を含めると約5,000~10,000円になります。

維持費・メンテナンスの差はどれくらい?

維持費に視点を変えると、人工芝の方が安く済み、長期的に見ればコストも安くなる傾向があります。

天然芝は以下のようなこまめな手入れが必要です。

  • 水やり(春・秋:3~4日に1回、夏:毎日、冬:表面が乾いたら)
  • 芝刈り(月2回程度)
  • 肥料の散布(年数回)

水道料金のほか、肥料代は年間3,000~8,000円程度、さらに芝刈り機のメンテナンス代がかかります。

人工芝はほとんどメンテナンスの手間がかからず、ランニングコストを大幅に抑えながら美観を維持できます。

人工芝の手入れは以下の通りです。

  • 定期的な掃き掃除
  • 耐用年数を迎えたら張り替え工事(10年程度)

耐久性と寿命は?

天然芝は良い環境と適切な管理を行えば、数十年は生き続けられると言われています。ただし、寿命は環境や品種などに左右される点には注意が必要です。

人工芝は10年が耐久年数の目安です。劣化すると紫外線による変色や色褪せ、擦り切れ、クッション性の低下、めくれ・浮きなどが目立つようになります。

特にめくれると安全性が低下するため、交換を検討しましょう。また、製品によっては高耐久性のタイプもあるので、交換時期を念頭に入れて人工芝を選ぶのがおすすめです。

夏の暑さ・冬の状態はどう違う?

天然芝と人工芝では夏と冬の状態が大きく異なります。

天然芝は夏の直射日光が当たっても表面の温度が上がりにくく、涼しい庭を実現できます。

一方、人工芝はポリプロピレンやポリエチレン製です。熱を吸収しやすく、夏場は素足で歩けないほどの熱さになることがあります。そのため、打ち水などを行い、温度を下げるなどの対策が欠かせません。

天然芝は冬になると休眠期に入るため、茶色く枯れるので、冬場は庭が殺風景になると感じることもあるでしょう。他方、人工芝は色味が変化することなく一年中青々とした状態を保てます。

安全性・快適性は?

天然芝と人工芝の安全性は異なりますが、適切な管理や高品質な製品を選ぶことで安全に利用できます。

天然芝は土や根がクッションとなり、転倒時の衝撃をやわらげられます。芝生そのものに化学物質の心配はありません。しかし、花粉症やアレルギーのリスク、農薬や殺虫剤などの薬剤を使用する場合にはその影響に注意が必要です。

人工芝は薬剤によるリスクはありません。また高品質なものは衝撃吸収性が高く、転倒時にも安心です。

ただし、素材が使用や摩耗によってマイクロプラスチック(微細なプラスチック片)となり、吸入や皮膚接触による影響が懸念されています。

一部の人工芝には化学物質が含まれている可能性があるため、素材を選ぶ際は十分調べておきましょう。

雑草の生えやすさの違いは?

天然芝と人工芝とでは、天然芝の方が雑草が生えやすいといえるでしょう。

天然芝が高密度で生えているときは雑草の発生を抑えられます。しかし、芝に隙間ができると雑草が生えやすくなります。雑草は芝の成長に影響を及ぼすこともあるため、こまめな除草が欠かせません。

人工芝は防草シートを適切に敷いた上に施工すれば雑草の心配はほとんどありません。ただし、人工芝の端に隙間ができると雑草が生えることもあるため注意が必要です。

人工芝と天然芝の基本的な違い

天然芝と人工芝にはどのような違いがあるのでしょうか。外観は似ていますが、特色が大きく異なりますので、それぞれの特徴をよく理解して、住まいに合ったものを選択しましょう。

天然芝とは

天然芝とは、芝草(しばくさ)という植物を土に植えて地面を覆う本物の芝生のことです。

天然芝は大きく日本芝と西洋芝に分けられます。

日本芝は春から秋は緑色の葉が茂りますが、冬に枯れて休眠します。高温多湿や乾燥、病気に強く、丈夫な点が特徴です。

西洋芝はさらに寒地型と暖地型に分かれ、寒地型は寒冷地に適した芝生です。涼しい地域では四季関係なく緑色の芝生を維持できます。

暖地型は高温多湿な環境に適しており、病気にも強い丈夫な品種です。日本芝よりも成長スピードが早いため、芝刈りの手間がかかる点は知っておいた方がよいでしょう。

人工芝の基本構造と特徴

人工芝は合成樹脂を本物の芝に似せて人工的に作られたものです。

人工芝は葉のパイル(繊維)とバックシート(基布)で構成されています。パイルの素材はポリエチレン、ポリプロピレンなどの樹脂製でショートパイル、ロングパイルなど、長さや密度が異なります。

ポリエチレンは柔らかくUVカット機能を持つものが多いため、家庭用として使用されるのが一般的です。ポリプロピレンは丈夫で耐候性が高いですがやや硬いため、スポーツ施設などで広く使用されています。

バックシートの素材にはゴム系の素材が使用され、パイルを固定し、耐久性を高めます。

人工芝と天然芝でよくある失敗・後悔ポイント

ここでは人工芝と天然芝それぞれで、よくある失敗や後悔しやすいポイントを紹介します。外構工事は一度施工すると変更するのが大変なので、事前にしっかりと押さえておいてください。

人工芝の失敗例(下地・防草・排水)

人工芝は下地処理の不備、不適切な防草対策、排水不良の3つで失敗しやすいため注意が必要です。

下地処理を行わず、地面がでこぼこした状態のまま施工すると、人工芝が波打ったり、足元が不安定になったりします。石が残った状態で人工芝を敷くのも危険です。

また、転圧していない土壌は、柔らかすぎて人工芝が沈んでしまったり、経年とともに地面がでこぼこしたりする点にも注意しなければなりません。防草シートを敷かなかったり、防草シートどうしを十分重ね合わせないで敷くと隙間から雑草が突き破って出てきてしまう可能性があります。

また、水はけの悪い場所や勾配がない場所では水がうまく排出されず、水たまりの原因になります。

天然芝の失敗例(管理不足・環境ミスマッチ)

天然芝は普段の手入れを怠ったり、天然芝の生育環境にマッチしないと失敗しやすいと言えます。

天然芝は水やりが足りないと乾燥して枯れてしまうことがあります。反対に水のやりすぎも根腐れや病害虫発生の原因です。また、こまめに芝刈りをせず、伸びた葉を一度に大きく刈り込むと、成長点が刈り取られてしまい新しい葉が出るのに時間がかかってしまいます。

芝生の環境でよくある失敗が日当たりです。芝生は日当たりの良い環境を好むため、日陰の時間が多い場所に植えると生育不良を起こしたり枯れたりしてしまいます。

駐車場に車を置いている時間が長い場合、車の下の芝生が枯れやすいので、車をあまり使わない場合は床材を別の素材にした方が失敗を防げます。

後悔しないライフスタイルに合わせた選び方

では、芝を敷く際にどのような点を押さえておけば失敗を回避できるのでしょうか。

ここでは手入れの手間やコスト、家族構成や目的などさまざまな視点で選び方を紹介しているので、家族のライフスタイルに合っているのはどちらか考えながら読み進めてください。

手入れにかけられる時間と手間で選ぶ

手入れにどれくらいかけられるか、シミュレーションしてから決めると失敗を防げます。

天然芝は日常的な水やりや肥料やり、芝刈りのほか、枯れたり隙間があいた場所に種を撒くなどしなければなりません。そのため、ガーデニングが好きな人や植物の世話に時間をかけられる人におすすめです。

このような手間をかけたくない場合は、施工後のメンテナンスがほぼ必要ない、人工芝を選ぶとよいでしょう。

初期費用とランニングコストで選ぶ

上でもご紹介しましたが、天然芝と人工芝は初期費用とランニングコストが大きく異なります。

初期費用をできる限り抑えたい場合は、手入れの手間とコストがかかっても天然芝がおすすめです。DIYで芝を植えればさらに出費を抑えられるはずです。

施工後に手間と費用をかけたくないという場合は、初期費用がかかっても人工芝が向いています。人工芝にもさまざまな種類があるため、予算と耐用年数、パイルの色と質感などを、総合的に見て選ぶと住まいに合った人工芝を設置できるはずです。

家族構成や生活スタイルの視点で選ぶ

天然芝と人工芝を選ぶ際は家族構成や庭をどのように使うか、という視点でも考えてみましょう。

小さい子どもやペットがいる家庭では、クッション性があり汚れも落としやすい人工芝がおすすめです。

家族でバーベキューや花火を楽しみたい場合は天然芝が向いています。

ただし、バーベキューコンロを直接置くと芝が枯れてしまう可能性があるため、足つきのコンロを使用する、コンロはレンガの上に置く、BBQを楽しんだ後はダメージのあった部分に種を植えて補修する、などの工夫をしましょう。

人工芝は基本的に火気厳禁です。庭でBBQや花火を楽しみたい場合は火を扱うスペースだけタイルやコンクリートを敷設すると安全です。

使用目的と求める雰囲気で選ぶ

どちらを選ぶかで迷っている場合は、使用目的とエクステリアの完成イメージを整理して、比較するとよいでしょう。

子どもやペットの遊び場として使う場合、天然芝は自然素材で夏に地面が熱くなりにくいですが、泥汚れの心配があります。人工芝は自然素材ではなく定期的な交換工事が必要ですが、泥汚れの心配がなく、芝生が汚れても簡単に洗い流せます。

また、土壌がないベランダや屋上、日当たりの悪い場所に敷設したい場合は人工芝がおすすめです。

デザインは最近では天然芝に近い見た目のリアルな質感の人工芝も増えています。選ぶ際は実際に実物を見て、デザイン性や触り心地などをチェックしたうえで、好みのものを選ぶと理想通りのエクステリアに近づけられるでしょう。

施工はDIYと業者どちらがいい?

天然芝や人工芝の施工は比較的簡単なので、DIYを検討する方も少なくないでしょう。

コストを最優先するなら、DIY、仕上がりの良さと快適性を重視するなら業者がおすすめです。ここでは両者のメリットとデメリットを比較します。

DIY施工のメリット・デメリット

DIYの最大のメリットは、費用を抑えられる点です。材料費のみで施工費用がかからないため、初期費用の安い天然芝は大幅に費用を節約できるでしょう。また、自分のペースで作業できるため、コツコツと庭づくりを楽しんでいける点も大きなメリットです。

一方、仕上がりが業者のようにはなりにくいのがDIYのデメリットです。整地不良が原因で水はけが悪くなったり、表面がでこぼこして景観が悪くなったりするなど、失敗のリスクがあります。

業者施工のメリット・デメリット

業者に施工を依頼するメリットは、手間をかけずに品質が高い仕上がりにできる点です。特に形状が複雑な庭や広い空間はプロに任せた方が負担が少ないでしょう。

外構工事業者は用途に合わせて快適な空間設計を提案してくれる点もメリットです。新築住宅の庭の新設や外構リフォームを希望する場合は、理想の雰囲気や想定している使い方を相談して、業者にデザインを提案してもらうとよいでしょう。

業者に依頼するデメリットは、費用がかかる点です。ただし、費用だけで業者を選ぶことはおすすめできません。費用、見積もりの内容、デザイン、説明の丁寧さ、施工事例の多さなど、総合的に見て業者を選ぶと後悔なく工事ができます。

人工芝と天然芝に関するよくある質問

ここでは、人工芝と天然芝の施工に関してよくある質問とその回答を紹介します。

芝生の庭にすることで庭の使い勝手も変わるため、疑問を解消したうえで施工を依頼しましょう。

途中で人工芝から天然芝に変更できる?

人工芝から天然芝に切り替えることは可能です。夏場に表面が熱い、ナチュラルなエクステリアにしたい、という場合によくあるリフォームです。

もちろん、天然芝から人工芝に変更することもできます。天然芝のメンテナンスの頻度が負担、冬場も鮮やかなグリーンの芝にしたい、という場合などにリフォームすることがあります。

リフォーム作業はDIYでも可能ですが、下地処理の必要性や廃材の発生を考慮すると、業者に任せた方が安心です。

人工芝はダニなどの害虫を発生させますか?

人工芝は合成樹脂が原料なのでダニや虫の餌にはなりません。しかし、お手入れが不十分なケースでは、ダニや虫が発生する可能性があります。

人工芝の隙間に落ち葉や土の蓄積や、食べこぼしや油汚れなどの放置は、ダニや虫が寄ってきてしまう原因です。さらに、人工芝の水はけが悪いとジメジメとした環境になるため、ダニや虫だけでなく、カビの発生リスクも高まります。

虫を発生させないためには、表面に溜まったゴミや落ち葉を定期的に掃除すること、施工時にしっかり整地し排水対策することが大切です。

まとめ

人工芝と天然芝にはそれぞれメリットとデメリットがあります。そのため、敷設する場所の環境や家族のライフスタイルを考慮して判断することが大切です。

迷っている場合は外構工事業者に現場を見てもらい、アドバイスを受けながらどちらの素材を選ぶのかを決めるとよいでしょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次