
外構の砂利敷きは、費用を抑えながら美観向上と防犯対策が同時にできる、人気の舗装方法です。特に白玉砂利をはじめとした白色の砂利はどのようなテイストの建物にも合うため、高い人気を誇っています。
一方で、白砂利にはいくつか注意しなければならない点があります。この記事では、戸建ての外構で後悔なく白砂利を使用するために、知っておきたいデメリットをまとめました。
白砂利のデメリットとは?

白砂利は色味が白いためにさまざまなデメリットがあります。ここでは代表的なデメリットを紹介するので、選んでから後悔しないためにも、事前にしっかりチェックしておきましょう。
泥はね・土汚れが起きやすい
白砂利は、泥はねにより土汚れが石に付着して、美観を損ねるというデメリットがあります。
砂利の下に防草シートを敷いていないと、下の土が雨や植栽の水やりの際に跳ね返り、白い砂利に付着してしまいます。
泥はねを防ぐには防草シートを敷く、勾配を設けるなどして水はけを良くする必要があります。また、砂利の層が薄いと下の土に水が届きやすくなるため、厚めに砂利を敷いて対策をしなければなりません。
落ち葉・花粉・コケによる黒ずみ
落ち葉や花粉、コケなどの有機物が原因で白砂利に黒ずみができることがあります。
落ち葉は白砂利の上に散らばっているだけでも、汚れている印象になるため注意が必要です。コケは日当たりが悪い場所や湿気の多い場所で発生しやすくなります。
落ち葉・花粉はほうきやブロワー(送風機)でこまめに取り除くことが大切です。コケは環境によってはどうしても発生しやすくなるため、日当たりの悪い場所には別の砂利を敷く、生えたコケは水洗いするなどして対応します。
鉄分・サビによる変色トラブル
白砂利がサビによって変色すると、目立つうえ落としにくいので注意が必要です。
フェンスなど周囲の鉄製品から流れたサビがつくと、砂利が変色することがあります。また、石の種類によっては鉄分を含むものがあり、内部の鉄分によって変色することもあります。
白砂利にサビが付かないようにするためには、石に金属が触れないようにすることです。もしサビが付いてしまった場合には、サビ取り洗剤を使うと効果的に除去できます。
白砂利は雑草が目立ちやすい
白い砂利と緑色の雑草は色のコントラストが強く、少し生えただけでも目立ってしまう点もデメリットと言えるでしょう。
特に明るく清潔感のあるエクステリアを理想として白砂利を敷いた場合、雑草が生えると外観のイメージを損ねてしまいます。
防草シートを敷いた上に砂利を撒けば、雑草が生えにくいです。しかし、砂利の間に風に乗って飛んできた砂が詰まると、そこから雑草が生えることがあります。
こまめに掃除をする、砂利の厚みをキープできるように定期的に追加するなどして対応しましょう。
処分するときは苦労する
白砂利に限らず、外構に敷いた砂利を自分で処分しようとすると、処分方法に困るケースがあるため注意が必要です。
砂利や石は多くの自治体でゴミとして回収していません。これは砂利はリサイクルが難しく、処分には専門的な設備が必要なためです。
砂利を処分するには、販売店に引き取ってもらうか、外構工事業者や造園業者にエクステリアのリフォームと同時に回収してもらうなどの方法があります。
そのほか、フリマサイトや交換サイトなどで欲しい人に譲る方法もあります。白砂利は見た目も美しいので欲しい人に譲れるかもしれません。
砂利は重量があり、運ぶのも大変です。そのため、量や状態を考慮して処分方法を決めるとよいでしょう。
白砂利は使い勝手・安全面でも注意が必要

これまで、白砂利の主に経年による見た目への影響についてご紹介しましたが、利便性や安全面についても注意しなければならない点があります。
これは白砂利だけでなく砂利敷きの外構全般にも言えることなので、砂利を検討している場合はチェックしておきましょう。
歩きにくく、車輪に不向き
砂利の外構は、歩行や車輪の通行でストレスを感じることがあります。特にハイヒールのような踵の細い靴は、砂利の中にヒールが沈み込んでしまい、歩きにくかったり、靴を傷つけたりする原因となるため気をつけなければなりません。
また、ベビーカーや自転車など車輪のついているものも、車輪が砂利にひっかかって移動しにくくなります。
スムーズに移動できないだけでなく、転倒リスクもあるため、ベビーカー、自転車、車いすが往来する場所ではコンクリートやタイルで舗装した地面の方が向いています。
砂利が飛散しやすく掃除が手間
砂利の外構は日常のお手入れにも手間がかかります。砂利は人の歩行や車のタイヤが原因で土地の外に飛散しやすいという欠点があります。
特に小粒の砂利は飛び出しやすく、白砂利は敷地前の道路にこぼれていると目立つ、ということは知っておいたほうがよいでしょう。
また、砂利はでこぼこしているため、コンクリート土間などに比べて掃除に手間がかかります。隙間に入り込んだ落ち葉やゴミをほうきで掃こうとすると、砂利を巻き込んでしまいスムーズに取り除けません。
上でもご紹介したように白砂利はゴミや汚れが目立つため、こまめな掃除が必要となり、手間と感じることもあるでしょう。
定期的なメンテナンスが前提になる
白砂利の外観と機能性を維持するには、定期的なメンテナンスが欠かせません。歩行や車の通行で減ったり沈んだりした砂利は、数年に一度を目安に補充する必要があります。
また、砂利が偏った部分は、平らにならして水はけの良い状態を保たなければなりません。
白砂利は汚れが付着すると目立つので、定期的に水洗いして汚れを落とす必要もあるでしょう。
少しの汚れなら水で洗えますが、頑固な汚れなど、薬剤を使用して洗う場合には、大量の砂利を洗うのに大変な手間と労力がいります。
子ども・ペットがいる家庭では注意が必要
白砂利は小さな子どもやペットがいる住まいでは、安全に十分配慮しなければなりません。
色がきれいなので遊びに使ったり、誤飲してしまう可能性があります。小さい砂利は口に入れるリスクが高いため、大きめの砂利を選ぶなどの工夫が必要です。
また、角が尖った砂利は子どもが転んだ時にけがをしやすく、ペットの肉球を傷つけやすいため、角がない玉砂利がおすすめです。
子どもやペットを庭で遊ばせる場合には、砂利は庭全体ではなく、必要な場所に限定して敷き、遊ぶスペースにはクッション性のある天然芝や人工芝にすると、安全性の高いエクステリアに仕上がります。
白砂利の特徴とメリット

これまで白砂利のデメリットや注意点について解説してきましたが、ここでは白砂利のメリットをお伝えします。
白砂利が化粧砂利のなかでも人気が高く、選ばれる理由を整理しているので、デメリットと照らし合わせて、素材選びの参考にしてください。
見た目が美しい
白砂利の最大のメリットはその見た目の美しさです。白系の砂利は洋風建築、和風建築問わず、どのような雰囲気の住宅にもマッチします。清潔感と洗練された印象を持ち、庭やアプローチを上品に演出します。
シンプルでありながら殺風景になりにくいだけでなく、ほかの素材との相性も良く、レンガや植栽、他の種類の石にも合わせやすいのが特徴です。
また、白砂利は雨に濡れても、他の色の砂利に比べて大きな色の変化はありませんが、つやつやと輝き、乾いたときとは違った魅力を楽しめます。
防犯対策になる
白砂利をはじめとした砂利敷きの外構は、防犯対策に有効です。砂利は上を歩くとじゃりじゃりと音がします。これにより、不審者が侵入を躊躇するのです。
白砂利は音だけでなく、エクステリアの美観を高める点も、防犯対策に有効です。
不審者は侵入する家を選ぶ傾向があります。荒れた庭や散らかった外構は管理が行き届いていない「無関心な家」という印象を与え、ターゲットにされやすくなります。
一方で、清潔感があり高級感のある白砂利は、手入れが行き届いている、住民が周囲に気を配っている、という印象を与えます。
防犯意識が高いという印象につながり、不審者に侵入を諦めさせるのです。
排水性がよくなる
隙間が多い砂利は排水性に優れた素材です。雨の日でも水たまりができにくく、泥はね防止にも高い効果が期待できます。
ただし、下地作りが不適切だと水たまりやぬかるみが発生する可能性が高まるため、しっかりと下地作りをした上に砂利を撒くことが重要です。
水はけを良くするためには、地面に傾斜をつくり、10~20mm程度の中粒サイズの砂利を4~5cmの厚みを保ってたっぷりと敷くようにしましょう。
レフ効果がある
白砂利のような明るい色の素材を外構の床材として使用することで、レフ板効果により、庭だけでなく住宅全体が明るく見えます。白は反射率が高い色のため、日差しを効率よく反射して庭を明るく見せます。
庭の白砂利の反射が窓を通して室内に入ることで、室内も明るく感じられる点も大きなメリットです。
自然光を最大限に利用でき、日中の照明の使用量を減らして光熱費の節約につなげられます。
反対に那智黒石のような黒色の砂利を使うと住宅全体が重厚で引き締まった印象になります。砂利を敷くだけで外構の雰囲気を大きく変えられるので、イメージに合ったものを選びましょう。
白砂利を上手に使うコツ

ここでは白砂利を外構にうまく使うためのポイントを紹介します。
白砂利はどのような場所に設置しても外構デザインにマッチしますが、ポイントを押さえておくと、おしゃれで利便性の高い外構を長く利用できるので、検討している場合は参考にしてください。
適切な場所を選ぶ
白砂利は適切な場所に敷くことで、外構をおしゃれに使いやすくしてくれます。
例えば、家の正面となる駐車場や道路沿いの侵入口となる場所に敷くと、外観を美しくし整えながら防犯対策ができます。白砂利は砕石に比べて高額なので、外から見えやすい部分にのみ使用し、見えにくい家の裏手は砕石や防犯砂利を敷くとコストを押さえながら防犯機能の高い外構に仕上がるはずです。
そのほか、玄関アプローチに敷けば、住宅を明るい印象にしてくれます。歩きやすさを確保するために、タイルやコンクリート土間を設置し、周囲を白砂利で埋めると雑草対策にも効果的です。
ガーデニングなどの植栽の近くに敷くのも、雑草を防ぎながらおしゃれな庭を演出してくれるのでおすすめです。
防草シートを敷く
砂利敷き外構は、砂利の下に防草シートを敷くことが大切です。DIYでは防草シートの敷設作業を省略しがちですが、雑草の発生を防ぐことによる美観維持、水はけ改善、害虫の発生防止のためには施工することをおすすめします。
防草シートは耐用年数の長いものを選択すると長期間効果を維持でき、張り替えの手間を減らせます。
シートを設置するときは、雑草を完全に取り除き、防草シートどうしをしっかり重ね合わせて隙間をつくらないことがポイントです。
定期的なメンテナンスが前提
砂利は定期的なメンテナンスをすることで、きれいな状態を維持できます。特に白砂利は汚れや雑草、劣化が目立ちやすいため、こまめに手入れするようにしましょう。
ゴミがあると目立つので日常的にほうきで取り除きます。また、汚れが付着している場合は水で洗い流しましょう。雑草も目立つため、生えているものを見つけたら早めに取り除きます。
砂利が飛散したり擦れて小さくなったりして量が減った場合は補充する必要があります。全体的に汚れている場合は交換も検討すると美観維持に効果的です。
他の素材と組み合わせる
白砂利はさまざまな素材と調和するので、ほかの素材と組み合わせると、使いやすく幅広い雰囲気の庭づくりが可能になります。
明るいグレーのコンクリート土間や、モノトーンのタイルと組み合わせると、シャープでモダンな印象になります。
反対に植栽や芝生と組み合わせると、白砂利の無機質な印象をやわらげ、自然な雰囲気づくりが可能です。
そのほか、タイルと組み合わせてナチュラルモダンなエクステリアを作ることもできます。白砂利をメインにすることはもちろん、タイルやコンクリート土間の目地に敷いてアクセントにするのもおすすめです。
白砂利の汚れ落としの方法は?

白砂利に汚れがついてしまった場合、どのように落とせばよいのでしょうか。
ここでは、白砂利を洗浄する方法を紹介するので、砂利の大きさや汚れの具合に応じて実践しやすい方法を取り入れてみましょう。
タワシで洗い流す
大きめの砂利の一部に汚れがついている場合は、タワシで水洗いすると効果的です。
汚れている砂利をバケツなどに入れ、水でぬらしたら、タワシでこすって汚れを落とします。水で汚れを流しながら洗うとよいでしょう。
小さい砂利はタワシで一つずつ洗うのは大変なので、水を入れたバケツの中に入れ、石どうしが擦れ合うようにかき混ぜながら水洗いします。水が汚れたら交換し、水が濁らなくなるまで繰り返します。
高圧洗浄機で洗う
コケや泥汚れなど頑固な汚れが多くの砂利についている場合は、高圧洗浄機を使用すると楽です。カゴやザルに汚れた砂利を入れ、高圧洗浄機を噴射して汚れを洗い流します。
砂利を地面に敷いたまま高圧洗浄機を使用すると、下の泥が飛び散ってかえって汚れてしまうこともあるので、水を通す入れ物に入れて高圧洗浄機をかけるようにしましょう。
また、広範囲の砂利に汚れが付着している場合や頑固な汚れが付いている場合は、業者に相談することをおすすめします。
まとめ

白砂利はデメリットを理解したうえで敷くと、後悔なくおしゃれなエクステリアにできます。
業者に依頼する際は、複数の業者に予算と目的を伝えたうえで見積もりを依頼し、見積金額とプランの内容をそれぞれ比較して決めることが重要です。
外構工事を検討している場合は、早めに業者のウェブサイトで施工事例や会社概要をチェックし、気になる業者に相談だけでもしておくとスムーズです。

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