角地のショートカット対策10選|ストレスから開放される侵入防止策とは?

角地のショートカット対策10選

角地は風通しと日当たりが良く、外構デザインの自由度も高いため人気の土地です。

その一方で、オープン外構にしていると車の内輪差により車が敷地内に侵入したり、歩行者が足を踏み入れたりする「ショートカット」に悩まされることもあります。

無断で侵入されるとトラブルや安全への責任問題が発生するおそれがあるため、できるだけ敷地の範囲を明確にしてショートカットを避けたいですよね。

この記事では、角地で有効なショートカット対策について紹介します。

目次

角地でのショートカット防止対策10選

角地のオープン外構でショートカットを防ぐには、どのようにすれば良いのでしょうか。

ここでは一般的なショートカット防止策のアイデアを紹介するので、自宅に合った方法を採用しましょう。

ポールチェーン

エクステリアへの侵入を防ぐ方法として代表的なものがポールチェーンの設置です。

ポールチェーンは侵入防止策やカーゲートの代わりに設置される、支柱に鎖を通した外構設備で、商業施設や公園などでも広く使用されています。

設置場所を選ばず、オープン外構の開放感を維持したままショートカット対策ができます。坂道に面した土地など、勾配がある場所でも簡単に設置が可能です。

一方で、チェーンの取り外しや柱の上げ下げを手間と感じることがある点、野良猫などの動物の侵入は防げないというデメリットには注意が必要です。

ポールチェーンには、固定式、着脱式、埋込式の主に3種類があります。

植木鉢やプランター、いけず石

角地に植木鉢やプランター、いけず石を置いてショートカットを防ぐのもオーソドックスな方法です。

特に、車の通行量の多い場所はいけず石を設置してショートカットを防ぐと良いでしょう。

角があまり広くなくても、石を設置することで、車が注意して走行するため、敷地への侵入を防げます。

いけず石は和風建築や、和モダンな住宅にマッチします。洋風の建物の場合はプランターなどの植栽が合うので、自宅に合った雰囲気の障害物を置いて対策しましょう。

サイクルスタンド

角地に駐輪場を設置することでショートカット対策する方法もあります。

しかし、自転車を置くだけでは倒れて道路にはみ出す危険性があるので、サイクルスタンドを施工するのがおすすめです。

サイクルスタンドを使用すれば転倒防止になり、複数台の自転車を整列させて停められます。

サイクルスタンドには複数台用、独立型などさまざまなタイプがあるので、スペースの広さ、自転車の台数、自転車の大きさ、レイアウトに合ったものを選びましょう。

石柱を並べる

車の侵入対策には石柱がおすすめです。車の侵入防止用のアイテムにはアルミ製やゴム製、カラーコーンなどのプラスチック製など、さまざまなものがあります。

しかしこれらの素材は車が無理に侵入してきたときに破損する可能性があるだけでなく、紫外線で劣化することもあります。

石柱は劣化の心配がなく、車の侵入からしっかりと敷地を守れる外構設備です。デザイン性にも優れ、エクステリア全体の雰囲気を壊すことなく設置できる点も大きなメリットといえるでしょう。

石柱は、天然石のほか、モルタルやコンクリートに砕石を混ぜて天然石に似せて作った合成のものも存在します。

生垣や植栽

樹木を並べて生垣にし、ショートカット対策することも可能です。ブロック塀やフェンスだと無機質な印象になってしまう場所でも、植栽を植えるとナチュラルな雰囲気を保てます。

生垣に選ぶ植物は次の条件を満たすものを選びましょう。

  • 常緑樹で葉が落ちにくい
  • 病気や害虫被害を受けにくい
  • 葉が密集していて目隠し効果がある
  • 生長が緩やか

種類によって和風、洋風の雰囲気を演出できるので、外構工事業者にアドバイスをもらいながら自宅の雰囲気にぴったりの植栽を選ぶのがおすすめです。

外構照明やセンサーライト

夜間のショートカットを防ぐには、照明やセンサーライトを活用すると効果的です。

ライトで敷地内を明るくすることで、夜間でも境界が見え、通行人が意図せず侵入してくることを防げます。

また、照明で外構を明るくすると、見通しがよくなるため、防犯対策にも有効です。

注意点は明るくし過ぎないこと。明るすぎると近隣の家が眩しいと感じる場合があります。照明の明るさ、光の角度には十分注意して効果的に設置しましょう。

地面の色を変える

エクステリアの床面の色を工夫すると、何も設置せずに境界を明らかにでき、侵入を防げます。

床材をタイルやスタンプコンクリートにすると、敷地と道路の違いがはっきりし、エクステリアに高級感が生まれます。

そのほか、一部に砂利を敷くと境界線を示すだけでなく、防犯対策にも効果的です。

地面の色によって住宅全体の雰囲気が大きく変わるので、理想の雰囲気に合わせて床材を選ぶとおしゃれなエクステリアを演出できます。

駐車スペースの工夫

角地が駐車スペースになっている場合、車を駐車していないときにショートカットに使われがちです。

通行を遮るためには、ボールチェーンやフェンスを設置すると良いでしょう。

また角の部分に花壇や門柱、門扉などの障害物を置くと、車が侵入しにくくなり、ショートカット対策として効果が期待できます。

そのほか、プランターを置くだけでも効果的です。もし、外構工事のように大掛かりな対策を避けたいなら、まずはプランターや鉢を置いて様子を見てみると良いでしょう。

フェンスやスクリーンの施工

角地にフェンスやスクリーンを設置すると、ショートカット対策だけでなく、目隠しとしても有効です。

ただし、背の高いフェンスで外構すべてを囲ってしまうと圧迫感が出るほか、隣家と接地する面は同意を得て設置する必要があります。そのため、フェンスは侵入や目線が気になる一部に配置するのがおすすめです。

特に縦格子状のスクリーンはデザイン性が高く、通行人や車など移動している人からは隙間が埋まって見え、風通しと見通しを確保しながら目隠しができます。

子どもの侵入防止は学校へ相談

子どもが頻繁に侵入してくるようであれば学校に相談しましょう。

オープン外構は子どもに入り込まれやすく、住宅が通学路に面していた場合、悪気なく子どもが侵入して、植栽を荒らされたり車に傷をつけられたりする可能性があります。

直接注意しても変化がないケースが多いため、ひどい場合は学区内の学校に苦情の連絡することも視野に入れましょう。

必ずしも本人に通知するなどの対応をしてくれるとは限りませんが、学校では交通安全教育も行っているので、指導してくれる可能性があります。

角地のオープ外構のデメリット

角地のオープン外構は、開放的な空間を得られるというメリットの一方で、さまざまなデメリットがあります。

ここでは、角地のエクステリアをオープン外構にするデメリットを紹介するので、角地の外構工事を計画している場合はしっかりチェックしておいてください。

駐車場にタイヤ痕がつきやすい

角地の土間コンクリートは、車の内輪差によりタイヤ痕を付けられやすいという欠点があります。

タイヤ痕は角地でタイヤが激しく摩擦する走行をしたときに、地面とタイヤが強く接触し、ゴムが削られてついてしまったものです。

特に土間コンクリートは色が明るいのでタイヤ痕が付きやすくなります。駐車場に自分の車で付けたタイヤ痕なら仕方がないと思えても、他人に付けられるとがっかりしますよね。

コンクリートに付着したタイヤ痕は、薄いものなら水をかけ、堅いブラシでゴシゴシこすれば落ちます。

濃いタイヤ痕は洗剤を水で薄めたものをかけて数分間放置し、その後ブラシでこすり、流水で洗い流しましょう。

ゴミや落ち葉が吹き込みやすい

角地はゴミや落ち葉の吹き溜まりになりやすいため注意が必要です。

毎日掃除していてもゴミが敷地内に溜まっている、近所と比べて掃き掃除のゴミが倍以上ある、ということも少なくありません。

特に落ち葉の多い季節や台風のあとは近所から飛んできた葉や枝がたくさんたまって掃除が負担になることもあるでしょう。

多忙で掃除をこまめにできない人や、近隣から飛んでくるゴミが気になる人は、角地がストレスになってしまうかもしれません。

プライバシーの確保が難しい

角地は見通しが良い一方で、プライバシー確保の面でデメリットがあります。土地の2方向以上が道路に面しているため、ほかの土地に比べて外からの目線が気になりやすいでしょう。

リビングに面している部分には目隠しフェンスや塀、植栽を設けるなどして視線を遮りましょう。ただ、目隠ししたいからといって目隠しフェンスで土地を囲ってしまうとせっかくの開放感が半減してしまいます。

外構工事業者の提案を受けながら、効果的に目線を遮る工夫をすると開放感を維持しながらプライバシーを守れるので、プロに相談しながら計画すると良いでしょう。

オープン外構からセミクローズ外構への切り替えも視野に

オープン外構は開放感があり、低コストで設置できるなどメリットが多くある一方で、目線が気になったり、角地でなくても人や動物、車に侵入されやすくなったりして、住む人にストレスを与えることもあります。

また、侵入防止用のアイテムは不適切な位置に施工してしまうとかえって危険になってしまったという事例もあるため、十分配慮して設置しなければなりません。

このような場合は、完全に敷地を囲まずに一部のみに目隠しや侵入防止の塀・フェンスを設置する、セミクローズ外構に変更するのもおすすめです。

リビング前、玄関周りのみにフェンスや塀を設けて一部のみを隠すなど、見えるところと見えないところを作ることで開放感を維持しながらプライバシーを守れます。

一部に外構設備を設置するだけなので、外構リフォームも比較的簡単で自由に設計できる点もメリットです。

オープン外構でプライバシーの確保にお悩みの場合は見積りを検討してみると良いでしょう。

まとめ

角地はメリットが多い一方で、ショートカットなどで悩まされることがあります。

ショートカットは不快なだけでなく、交通量が多い場所では外構を汚されたりぶつけて壊されたりするなど、補修費用が余分にかかり、住民に負担がかかることも少なくないでしょう。

効果的にショートカット対策をすれば、快適に角地で暮らすことが可能です。通行人の敷地への侵入にお悩みの場合は、一度外構工事業者に相談し、プロの目線からのアドバイスをもらうと、解決策が見つかるかもしれません。

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