外構工事がひどい!よくあるトラブル事例と後悔しない業者の選び方

外構工事がひどい!

ブロック塀やフェンス、カーポート、地面のタイルなど、外構工事の仕上がりがひどいとがっかりしますよね。

外構工事では、施工不良や手抜き工事による不備が発覚した場合、完成後でも補償してもらえる可能性がありますが、きちんとした補償を受けるには業者選びが肝心です。

この記事では、外構工事で起こりやすいトラブルや、ひどい仕上がりを回避するための対策、業者の選び方などを紹介します。

目次

外構工事でよくあるひどいトラブル事例

住宅の新築工事、外壁塗装と同様、外構工事でも外構工事業者やハウスメーカー、近隣住民とトラブルが発生する可能性があります。

ここでは特に外構工事で起こりやすいトラブルを紹介するので、事前に把握しておき、損害を回避しましょう。

近所から苦情が来た

外構工事は騒音や振動、粉塵、車両の通行などで近隣からクレームを受ける場合があります。近隣トラブルを避けるためには、事前に挨拶回りをし、工事について理解してもらうことが大切です。

挨拶は業者が行ってくれることが多いですが、施主が直接顔を見せて挨拶した方が印象が良いです。

できるだけ業者に同行し、工事内容、期間、時間帯などを伝えます。このとき、タオルやお菓子などの粗品をお渡しすると心象が良いでしょう。

仕上がりが雑・イメージと異なる

見積もりの際に出されたプランやデザインが気に入って依頼したのに、仕上がってみるとイメージと異なっていた、何となく貧相な仕上がりだった、というトラブルも少なくありません。

しかし、イメージと違うという理由だけでは工事のやり直しはできないことが多いため、できるだけ高い品質の工事を実施する外構工事業者を選ぶことが大切です。

業者のホームページに、施工事例が多く掲載されているかチェックしてみましょう。画像を見て仕上がりを確認しておくと安心です。

土間コンクリートがひどい

駐車場や玄関アプローチ、テラスなど、エクステリアのあらゆるところに使用されるコンクリートの仕上がりが悪いケースがあります。土間コンクリートの失敗は、ひび割れ、表面の色ムラ、水溜まりが代表的です。

ひび割れは正しく施工していてもコンクリートの収縮により起こりやすいものですが、特に施工不良でひび割れが生じる場合は、養生不良が原因です。

コンクリートは、硬化が十分に進むまでは必要な湿度・温度条件を保たなければなりません。これを誤るとひび割れや強度不足などの不具合の原因となります。

色ムラは低温や雨天で起こりやすく、完全に防げません。しかし、寒い時期に工事を避けることである程度回避できます。

水溜まりは水勾配が不足していることが原因で、施工ミスの可能性があります。

建物の基礎や埋設配管を傷つけてしまう

作業中に建物の基礎を傷つけてしまう可能性があるため、注意が必要です。

また、配管が埋設されている場所を確認しないまま外構工事を行うと、配管に重機が当たって配管を傷つけたり破裂させたりするおそれがあります。

外構工事を行う場合は、事前に家の図面を外構工事業者に見せておくことが大切です。

古い配管は衝撃で破損しやすいため、配管の交換をおすすめします。配管の耐用年数は40年なので、40年以上経過している場合は配管リフォームも検討しましょう。

引き渡し後のアフターフォローを行ってくれない

アフターサービスが整っておらず、工事後に施工不良が発覚しても対応してもらえなかったというケースがあります。

工事完了後の立ち合いでは見落としていて、数日後に仕上がりの悪さやひび割れなどに気づくことも少なくありません。

アフターサービスが整っている業者は、期間内に一定の範囲内で発生した破損、故障に対応してくれます。できれば定期点検を実施している業者がおすすめです。

営業と工事担当者の連絡不足

営業担当者と職人の連絡不足により、要望通りの工事をしてもらえなかった、ということが起こる可能性もあります。

設備の配置が違う、直前に変更をお願いしたのに変更されていないという施工に関することから、工事を予定日と違う日に行っているなど、スケジュールに関するトラブルもあります。

営業と工事担当者の連携が取れていないと、要望通りの工事ができないほか、工期が遅れたり、近隣へ迷惑をかけてしまったりしかねません。

業者が工事を別会社に委託している場合は十分に気を付けましょう。また、朝作業が始まる前に現場責任者に作業内容を確認しておくと安心です。

見積もり金額を超える請求

追加工事などが発生し、見積り金額を超えた金額が請求されるトラブルにも注意が必要です。

工事を依頼する際には現地調査をしてもらい、入念な打ち合わせを行ったうえで見積もりを出してもらいましょう。見積書には工事内容と材料費などが細かく記載されているので、チェックを忘れないようにしてください。

なかには「工事費用は工事が終わってから出す」「工事を始めてみないと正式な金額が分からない」という業者も存在します。

このような業者との契約はできるだけ避け、工事前にしっかりと見積もりを出す業者に依頼しましょう。

予定工期を大幅に過ぎた

外構工事業者は工期に余裕を持ってスケジュールを立てていますが、まれに大きく作業が遅れてしまうことがあります。

外構工事の遅れは天候不良や資材の発注ミスなどで起こります。工期が10~20%程度延びる程度なら建設工事では想定される範囲ですが、倍以上かかってしまうときは、業者側に問題がある可能性が否定できません。

なかには職人の数が足りていないのに強引に契約を取る営業担当者もおり、遅延の原因にもなります。

外構工事がひどい場合の対処法

では、外構工事の仕上がりや、外構工事業者の対応がひどい場合はどのようにすればよいのでしょうか。

トラブルに発展しそうなときは以下のポイントを押さえて、冷静に対応しましょう。

契約内容を再確認する

依頼した内容と実際に行われた工事が違うと感じた場合、契約書を再度確認しましょう。

契約書には工事に対する補償内容や保証期間だけでなく、作業が原因で植栽が枯れた場合の補償など、業者が独自に提供しているサービスが記載されており、不具合が業者の施工ミスや施工不良により起こった場合は無料で補修してもらえます。

契約書はトラブルが発生したときに必要になるものです。必ず取り交わすようにし、契約書を発行しない業者には依頼しない方が良いでしょう。

営業担当に事情を説明する

工事に不備がある場合や何か困ったことがある場合は、営業担当者に相談しましょう。現場の作業員に直接伝えても、連絡の行き違いで分からないこともあるためです。

もし、営業担当者に話しても対応してもらえない場合は、営業の責任者に相談することをおすすめします。担当者の上司である責任者や経営者に伝えれば、トラブルがスムーズに解決できることがあります。

伝えるときは、落ち着いて伝えることが大切です。メールで送ると文章にまとめて伝えられるので活用すると良いでしょう。

業者に再施工を依頼する

業者が原因で外構に瑕疵や不具合が発生した場合、再施工の依頼が可能です。

施主は外構業者との工事契約に基づいて引き渡した外構の種類、品質、数量に関して契約内容と相違があった場合には業者に契約不適合責任を追及でき、業者は補償を行わなければなりません。

工事のやり直しの流れとしてはまず、施工ミスを見つけたら該当箇所の写真撮影をするなどして証拠を収集します。その後、業者と交渉、再施工を実施します。

消費者センターに相談する

消費者センターとは、消費者の消費生活全般に関する苦情や問い合わせなどを受け付けている、地方自治体の機関です。

専門知識を持った相談員が、解決のためのアドバイスをしたり、必要に応じて業者との間に入ってあっせんを行ったりして、問題解決をはかります。

消費者センターへの相談は無料で、かつ守秘義務が守られるので、一人で悩まずに相談してみましょう。

外構工事のやり直し費用は保証範囲で変わる

外構工事の再施工費用は補償範囲内となる点に注意が必要です。業者は施主から再施工を求められた場合、その箇所を確認し、契約書、図面、仕様書に記載された工事内容と照らし合わせ、再施工の可否を検討します。

瑕疵や不具合が認められた場合には、業者は無償で再施工を行います。注意点は、やり直しできるのは不具合が起こった範囲に限られる点です。

当初の内容よりも価格をグレードアップしたい場合など、費用が変わる場合は、追加料金を支払えば対応してもらえます。

外構工事のひどい仕上がりを防ぐためのコツ

外構工事で失敗を防ぐためにはどのようにしたら良いのでしょうか。

ここでは「ひどい工事だった」と後悔しないためのポイントを紹介するので、事前にしっかりチェックしておきましょう。

事前に複数の業者から見積もりを取る

インターネットで依頼したい現場を施工エリアとしている業者を探し、気になる業者に問い合わせます。問い合わせの回答内容から、3社程度に絞り、現地調査と見積もりを依頼しましょう。

見積もり金額が相場通りか、プランの内容、営業担当者との相性は良いか、などを総合的に見て最も納得のいく1社と契約します。

「相見積もりをすると業者が嫌がるのでは?」と思うかもしれませんが心配ありません。業者は相見積もりを前提に見積もりを出していますし、優良業者ほど「ぜひ他社とも比較検討してください」と言ってくれるはずです。

契約前に工事内容を詳細に確認する

契約前には書類をしっかりと見て工事内容を確認しましょう。契約時の書類には以下のようなものがあります。

  • 工事請負契約書:契約内容を記載
  • 工事請負契約約款:工事中または完成後に問題が生じた場合の解決方法を記載
  • 見積書:工事項目、設備の形状寸法、数量、単価などを記載
  • 設計図書:特記仕様書、設計概要書、仕上表、配置図、平面図など

これらの書類を自分だけで一つひとつ確認するのは大変です。できれば業者と読み合わせを行い、内容をお互いに確認するようにしましょう。

工事中も進捗を定期的にチェックする

工事期間中はこまめに進捗状況をチェックし、工事に遅れが出ていないか確認しましょう。

数日間の遅れや、天候により遅れていることが分かっているなら問題ありませんが、特に連絡もなく工程表と作業内容が合っていないようであれば、営業担当者に確認した方が良いでしょう。

スケジュールの変更があれば通知してもらい、施主側も工事の進捗を把握しておくと、遅れが出たときに対応しやすくなります。

外構工事のひどい仕上がりを防ぐための注意点

ここでは外構工事でひどい仕上がりを防ぐために気を付けておきたいことを紹介します。

少しの行動で失敗やトラブルを防げますし、きちんとした業者であれば協力してくれるので、ぜひ実施してください。

打ち合わせ内容を文書で記録する

業者との「言った、言わない」の防止策として、打ち合わせ内容を書面で管理することをおすすめします。書面は必ずしも文書である必要はなく、記録に残せるものなら何でも良いです。

業者にイメージを伝える際、また、プランを提案してもらう場合は、口頭ではなく似たイメージの写真やイラストの画像など、手元に残せる形でやり取りするようにしましょう。

急な連絡も電話よりもメールやLINEなど、後で客観的に見られるものがトラブル対策として有効です。

工事現場に積極的に立ち会う

工事中はできるだけ現場に立ち会っておくと、トラブルを防げます。事前にきちんと打ち合わせをしていても、実際に作業が始まると不具合が起こることは少なくありません。

施主が現場に足を運んでいれば、設備を設置する位置を間違っている場合でも修正可能な段階で指摘できます。

施主には現場をチェックする権利がありますが、作業中はなかなか訪問できないと思うこともあるでしょう。そのようなときは、飲み物を差し入れると自然に職人とコミュニケーションが取れ、不安なことも質問しやすくなるのでおすすめです。

契約書の内容を詳細に確認する

トラブルを避けるため、契約書の内容で不明な点がある場合は担当者に聞いておきましょう。

契約書で特に確認しておくべきポイントは、以下のとおりです。

  • 工事スケジュール
  • 代金の支払い時期・金額
  • キャンセル時の対応

工事スケジュールは着工日、完成日、引き渡し日が契約書に明記されているか確認しておきましょう。

代金についても着手金が必要な場合があるので、いつ、いくら支払うのかをチェックしておく必要があります。

また、契約後のキャンセルは原則として施主が損害賠償して契約解除します。どのくらいの違約金が発生するのかも事前に確認しておくと安心です。

外構工事で信頼できる業者を選ぶ方法

外構工事でひどい仕上がりにならないためには、経験豊富な信頼できる業者を選ぶことが重要です。

実績や評判を確認する

外構工事業者を探すときは、業者の実績と評判をチェックしましょう。実績は業者のホームページの施工事例から確認できます。

施工事例の掲載は施主の許可が必要なので、多く掲載している業者は技術に自信があり、ある程度信頼されている業者と判断できるでしょう。

口コミは、業者のホームページに「お客様の声」として掲載されていることがあるので読んでおくのがおすすめです。

ただ、業者のホームページに記載されているのは良い口コミに限定されている場合が多いため、口コミサイトなどもチェックしておくことをおすすめします。

保証やアフターサービスの有無を確認する

外構工事業者が工事に保証やアフターサービスを付けているかの確認も重要です。アフターサービスには、商品保証、施工保証のほかに、定期点検などがあります。

アフターサービスの内容は業者によって異なるので、保証期間と内容、免責事項に記載されている内容に注意が必要です。

業者選びの際には料金やプランだけでなく、アフターサービスの充実度も視野に入れて選択すると外構が故障したときにも安心です。

資格の有無を確認する

外構工事にはさまざまな専門知識が必要なため、有資格者が所属しているかどうかは、業者選びの基準の一つとなります。

外構工事に関する資格は、以下のとおりです。

  • エクステリアプランナー
  • 建築士
  • 登録エクステリア基幹技能士
  • 建築コンクリートブロック工事士
  • ブロック塀診断士
  • 造園施工管理技師
  • 土木施工管理技師
  • 防犯設備士

業者選びの際は、どのようなスタッフが在籍しているかも確認しておくと良いでしょう。

まとめ

外構工事でひどい仕上がりになってしまった、という後悔をしないためには、業者選びが重要です。

予算や希望を取り入れてプランを立ててくれるだけではなく、メリットとデメリットを詳細に説明し、素人では判断が困難な部分まで丁寧に説明してくれる業者を選ぶようにしましょう。

現場の地域内で気になる業者を見つけたら気軽に問い合わせをし、対応の丁寧さなどをチェックしておくと失敗を防げます。

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