表札でやってはいけないこと|新築で後悔する表札の失敗7選

表札でやってはいけないこと

住宅の新築や外構のリフォームで表札を新設する場合、どのような点に気をつければよいのでしょうか。

表札はデザインだけで選ぶと違和感が出たり、名前が目立たず誰の家なのか分かりにくくなったりするなど、失敗する可能性があります。

この記事では、表札で失敗しがちな例を紹介します。また、風水の観点から表札でやってはいけないことも紹介するので、運気アップのためにチェックしてください。

目次

家の表札でやってはいけないこと7選

表札は設置して初めて失敗に気づくことが少なくないため、十分検討の上、最適なものを選ばなければなりません。ここでは、表札でとくに避けた方がよい事例を紹介します。

デザインが家の雰囲気にに合っていない

住宅の雰囲気と統一感のない表札は、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。たとえば洋風の家に、木に黒い筆文字で縦書きされた表札は、多くの人が違和感を覚えるでしょう。反対に和風の高級感のある住宅に貝殻などで飾られたハンドメイド風の表札は合いませんよね。

これはデザインばかりに注目して表札を選ぶと起こりやすい失敗です。表札を選ぶときは、住まい全体の雰囲気に合ったものを選ぶようにしましょう。

サイズやバランスが門まわりと合わない

表札のサイズが合わず、エクステリアのバランスが崩れるというのもよくある失敗です。表札のサイズは大きすぎても小さすぎても不自然です。

門扉、門柱とのバランスを考えて、最適なサイズの表札を選びましょう。実物だけを見て選ぶと、表札が悪目立ちしてしまう、小さすぎて見えにくいなど、サイズを失敗しやすくなります。

カタログを見てバランスを確認する、外構工事業者にアドバイスしてもらいながら最適なものを選ぶなど、工夫が必要です。

文字が読みにくい配置や色の選択

個性的な表札を作ったために表札が読みにくくなってしまうケースもあります。斜めの配置や変わったフォント、イラストと組み合わせた文字など、こだわりすぎると訪問者が困ることもあるので気をつけましょう。

また、透明の板に黒文字で名前を表記した表札を設置したら、外壁の色も黒系で文字が見えにくい、というのもよくある失敗です。

宅配業者や郵便配達員は、荷物や郵便物を正確に届けるために、表札の名前を確認しています。表札の文字が分かりにくいと本当に正しいのか判断しにくく、困ってしまうでしょう。

訪問者にとって分かりやすい表札にするなら漢字表記がおすすめですが、ローマ字を選ぶ場合は、読みやすい書体と色を意識するようにしましょう。

素材の選定ミスで劣化・汚れやすくなる

表札の素材を誤ったことで数年で劣化したり汚れが目立ったりして後悔するケースがあります。

表札は屋外に設置するものなので、紫外線や雨に強い素材を選ぶことが大切です。表札に多く使用されている素材には金属、天然石、タイル、ガラス、木材などがあります。

金属は、錆びにくいステンレスやチタンがおすすめです。チタンの方が塩化物イオンに対する耐性が優れているため、海辺の地域ではチタン製の表札を採用すると長期間使用できるでしょう。

木材の表札は使用する木の種類に注意が必要です。柔らかい樹木は劣化しやすいため、硬く耐久性の高い木材を選びましょう。多く使用されているのは、耐久性が高く、彫刻に適しているケヤキ、ヒノキ、サクラなどです。

設置高さが低く見えづらい

表札を設置する場所が低すぎると、家にやってきたお客様や宅配業者が困ってしまいます。訪問者が混乱しないよう、見やすい場所に設置しましょう。

表札の設置場所は門扉がある場合は門柱やポスト、宅配ボックスの近く、門扉がない場合は玄関ドア近くの外壁または敷地外から見えやすい場所が一般的です。表札の高さは地面から160cm程度の、大人が見やすい高さが良いとされています。

なお、和風の引き戸の玄関に天然銘木の表札を設置したい場合は、引き戸の上の真ん中に設置するとよいでしょう。

取り付け方法の失敗

表札を正しく取り付けなかったことで、表札がずれたり、落ちたりするほか、劣化してしまう可能性もあるので注意が必要です。

表札の取り付け方法には、ビス留め、両面テープ、強力接着剤などがあります。ブロック塀やサイディングなどにしっかり表札を取り付ける場合や透明のアクリル板製の表札はビスでの取り付けが一般的です。

門柱や外壁にでこぼこが少ない場合は外壁用または強力タイプの両面テープで接着できます。でこぼこが大きい場合は強力接着剤で取り付けます。

そもそも表札を設置しない

防犯面を考えて、あえて表札を設置しないでいると、トラブルが起こることがあります。

表札がないために、郵便物や宅配便が届かない、間違って届くといったトラブルや、救急車などが来たときに家が分かりにくいという事態が起こる可能性は否定できません。

また、表札をつけないことは、あまり防犯面で意味はないとされています。ポストの中身を見られてしまえば、個人情報が簡単に漏れてしまいます。防犯性は、表札よりも外構の構造で高められるので、外構工事業者に相談して不審者に狙われにくい外構を設計しましょう。

風水観点から表札でやってはいけないことは?

ここまで外構のデザイン性や利便性の観点で表札のNGポイントを紹介しましたが、表札には風水の観点で気を付けておきたいことがあります。

以下のNG行動をチェックして、自宅に幸運を呼び込める表札を用意するようにしましょう。

文字がへこんでる表札

風水では、文字がへこんでいる表札は良くないとされています。へこんだ文字は運気を吸い取ったり、悪い運気を溜め込む、というのがその理由です。反対に文字が盛り上がっている浮き彫りの表札は、運気を上昇させやすいとされています。

また、風水では表札のフォントは楷書体が望ましいと考えられています。楷書体は文字が読みやすくその人の家であることが一目で分かるため、運気を呼び込みやすいととらえられているので、文字の彫り方だけでなく、書体にも注目して注文するとよいでしょう。

人工素材の表札

風水で避けた方がよいとされているのが、アクリルや樹脂などの人工素材の表札です。アクリルは安価で使いやすく、見た目がおしゃれな点がメリットです。しかし、風水では人工的なものは運気を下げると考えられています。

アクリルや樹脂は紫外線で劣化するので、屋外に設置する表札にはあまり向いていません。耐久性と運気アップを意識するなら天然素材の表札を選びましょう。

また、風水では、ガラスや陶器のような割れやすい素材も家庭に不和を招くとしてNGとされています。設置したい場合は十分考えて決めましょう。

暗い色の表札

表札の色は暗い色よりも明るい色が風水的にはおすすめで、最も良いとされているのは白です。運気アップのためには白い大理石や白いタイルを選びましょう。

玄関まわりは訪問者が必ず見る家の顔ともいえる場所です。家全体に良い運気を取り入れられるよう、明るく柔らかな色の表札を設置するようにしましょう。

木材の表札も風水では良いとされているものです。木材は風水の「木(もく)」の気と調和します。木の気は成長や発展の象徴であり、木材の表札を設置することで家庭運を高め、家族の成長と発展を促します。

玄関扉の左側に設置する

良い運気を呼び込むには表札を玄関ドアの右側に取り付けましょう。右側が陽、左側が陰という考えのある風水では、プラスのエネルギーが入る方向は右側とされており、これに則れば門扉やドアに向かって右側に表札を取り付けるのが吉です。

ただし、日本の伝統的な礼法で「左上右下(さじょううげ)」という、左を上位、右を下位とする考え方もあるので、取り入れやすい考え方を採用するとよいでしょう。

また、表札は門柱よりもドア付近に設置した方がよく、高さは地面から1.8m程度が最適とされています。

汚れをそのまま放置している

表札の汚れを放置していると運気が下がる原因となるので、こまめに掃除をしましょう。

表札は屋外に設置するため、汚れが付着しやすいものです。特に悪天候のあとはホコリや泥がついている可能性があります。日頃から掃除を行えるように、掃除道具を玄関近くの収納に準備しておきましょう。

また表札は、汚れを落としやすい素材を選ぶ、掃除しにくい複雑な形状のものを避けるなどすると、綺麗な状態をキープしやすくなります。

表札タイプによって取り付け方が異なる

表札はタイプによって、壁掛けタイプ、立て掛けタイプ、接着タイプと取り付け方法が異なります。

それぞれの特徴を理解しておき、自宅にぴったりの表札を取り付けるとお手入れや交換もしやすくなります。

壁掛けタイプ

壁掛けタイプとは、ネジやアンカーを使って門柱や外壁に固定する表札です。外壁に穴をあけ、引っ掛け用のアンカーやボルトを差し込み、表札を掛けます。

また、表札の表面側からボルトを挿し込んで固定するタイプもあります。こちらは表からボルトが見えるデザインになっているので、スッキリとしたデザインの表札を好む場合は注意が必要です。

壁掛けタイプの表札を設置する際は、水平になっているか十分確認して穴をあけ、ネジをしっかり締めます。

立て掛けタイプ

立て掛けタイプとは、専用の台座に設置する方式の表札です。表札を設置する位置にベース台座をビスで固定します。ベース台座に表札部分となるカバーをかぶせてボルトで固定して完成です。このタイプには表札が照明の役割も果たすLED表札も存在し、取り付け方法はほぼ同じです。

設置場所が安定していないと表札が落下する原因となるため、安定した場所に設置する、台座を接着剤で固定するなどして対応します。

接着剤で固定するタイプ

接着剤で固定するタイプは、表札を両面テープや専用の接着剤で直接貼り付ける形式の表札です。

設置するときは、接着箇所の外壁の汚れをしっかりと取り除いておくと、落下のリスクを防げます。接着剤でつける場合は表札の重みでずれるおそれがあるため、完全に乾燥するまでは養生テープで固定しておきましょう。

両面テープや接着剤で取り付けたあと、表札の周囲をコーキングして表札の防水性を高めます。コーキングしておくことで、表札と外壁の間にほこりや水が入り込んで接着剤や表札本体が劣化することを防げます。

表札で後悔しないための注意点

ここでは表札選びや設置に関して後悔しないために注意しておきたいことを紹介します。表札ならではの注意点もあるので、しっかりチェックしておき、失敗を未然に防ぎましょう。

素材のデメリットを把握する

表札を選ぶ際は、素材の特徴を把握し、環境に合ったものを選ぶことが大切です。

重厚で高級感のある天然石は耐久性や耐候性が高く、お手入れも手間がかかりません。一方、重量があるため、不安定な場所には設置しないようにしましょう。

ガラス製の表札はスタイリッシュなデザインが人気を得ています。しかし衝撃に弱く、通行人の荷物などがぶつかると割れてしまうおそれがあるため、人通りの多い場所では避けた方が無難です。

木製の表札は木材ならではの温かみと経年による変化を楽しめます。デメリットは紫外線に弱い点。木製表札を設置する場合は庇(ひさし)のある場所に設置しましょう。

プライバシーや防犯をどう考えるかを明確にする

表札は、プライバシーや防犯面についてよく考えてから設置しましょう。

表札は郵便物の誤配を防ぎ、ご近所付き合いをスムーズにできる、というメリットがあります。とはいえ、表札を出すと「個人情報が漏れるのでは?」「訪問営業のターゲットにされるのでは?」と心配になることもあるでしょう。

その場合はフルネームや家族全員の名前を表札に書かない、漢字を特定されないようにローマ字表記の表札にする、などの対策方法があります。

返品ができない

表札は基本的に返品できない点に注意が必要です。名前が入るオーダーメイド品となるため、商品が手元に届いたときにイメージと違うことが判明したとしても交換、返品はできません。なかには返品可能なショップもあるので、事前にショップの規約を確認してから購入すると失敗を防げます。

表札のサイズや文字の雰囲気がイメージとかけ離れないように、サンプルをしっかり見て決めるようにしましょう。

まとめ

表札で失敗しないためには、表札単体のデザインだけでなく、住宅のデザインとの組み合わせをよく考えて、バランスのよいものを選ぶことが大切です。また、メンテナンスしやすい素材の表札を取り付ければ、長期間きれいな表札を使用できます。

表札選びで迷ったら、外構工事業者とも相談して、施工事例を見ながら検討すると失敗を防げるはずです。

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