固まる砂利のデメリットは?施工に向いている場所とメリットを解説

固まる砂利のデメリットは?施工に向いている場所とメリットを解説

地面の水はけを良くする素材に「固まる砂利」があります。水をかけて固める舗装材には「固まる土」もありますが、固まる砂利は土とは異なった風合いと特徴を持っている点が魅力です。

しかし、固まる砂利にはいくつかの注意点があり、施工する際にはデメリットを把握しておく必要があります。この記事では、固まる砂利のメリットとデメリット、施工方法などについて解説します。

目次

固まる砂利にはデメリットがある?

固まる砂利にはいくつかのデメリットがあります。デメリットを知らずに施工してしまうと、望んでいた機能を果たせないエクステリアが完成して後悔する可能性もあるため、事前にしっかり注意点を把握しておきましょう。

ひび割れのリスクがある

固まる砂利は時間の経過によって膨張と収縮を繰り返し、ひび割れを起こす可能性があります。特に冬季の寒暖差はひび割れの大きな原因です。耐用年数は5~10年とされているので、美観を維持するためには定期的な交換が必要です。

それだけでなく、重量による負荷に弱いため、人が頻繁に出入りする場所や駐車場には向きません。施工する場所は通路などは避け、人があまり踏み入れない場所に限定すると、ひび割れリスクを軽減できます。

苔やカビが生えるリスクがある

固まる砂利は水はけがよくジメジメしにくい構造ですが、日陰や湿気の多い環境では苔やカビが発生することがあります。コケやカビが発生すると見た目が悪くなるだけでなく、放置すると外構の広い範囲に広がって素材を傷めてしまいます。

カビは健康に悪影響を及ぼすおそれがあるため、できるだけ発生させないようにし、発生したら早めに除去しましょう。

コケやカビを防ぐには日陰を改善し、風通しを確保することがポイントです。植栽が混み合っている場合は、剪定して隙間を確保しましょう。

表面の砂が浮いてくる場合がある

固まる砂利は強い衝撃や経年劣化により、表面の砂利が取れてしまうことがあります。

固まる砂利はコンクリートとは異なり、石が点で支え合っている構造です。そのため、衝撃や摩擦などが加わると表面の砂利が弾け飛ぶことがあります。

樹脂で砂利を固めるタイプの場合、長期間紫外線や風雨にさらされることで劣化し、接着力が落ちて石が浮いてくることがあります。

樹脂で固めるタイプは、あまりに強力な高圧洗浄機を至近距離で当てると、石が剥がれることもあるので避けた方がよいでしょう。

耐寒性がない

固まる砂利は冬季に大きく劣化する可能性があるため、注意が必要です。固まる砂利は透水性があるのが特徴ですが、目詰まりなどで水が抜けきらなかった場合、冬季にその水分が凍結する可能性があります。

水分が凍結すると膨張して砂利の接着面が破壊され、表面の砂利が剥がれ落ちたりひび割れが発生したりするリスクが高まります。

さらに、地中の水分が凍って地面が盛り上がる凍上が起こると、舗装面が押し上げられて表面に亀裂が入る可能性も否定できません。

水たまりができやすい

固まる砂利は透水性があり、雨水を地面に排出する機能がありますが、内部に目詰まりを起こすと透水性が損なわれ、水たまりのできやすい環境になってしまいます。

特に長期間使用していると内部の隙間に砂や土が入り込み、目詰まりを起こしてしまいます。排水性が失われて水が排出できないと、ジメジメとした環境になり、苔やカビ、害虫の発生の原因になりかねません。

洗浄して目詰まりが解消されれば透水性は回復するので、こまめに洗浄することをおすすめします。

施工者の技術に仕上がりが左右される

固まる砂利はコテで砂利を敷き詰めて施工するのが一般的です。そのため、施工する人の技術に仕上がりが左右されます。

砂利を均等にしっかりと敷き詰めなければ美観が悪くなるだけでなく、透水性や耐久性にも影響を及ぼします。

材料を混ぜるとどんどん固まっていくので施工スピードも求められる素材です。DIYで気軽に施工できるとはいえ、広範囲に施工したい場合や仕上がりにこだわりたい場合は業者に依頼した方が安心です。

固まる砂利にはメリットもある

これまで固まる砂利のデメリットをお伝えしてきましたが、もちろんメリットも多くあります。

ここでは、固まる砂利の魅力をまとめているので、デメリットと照らし合わせて検討してみましょう。

防草効果が期待できる

固まる砂利は雑草対策に有効です。通常の砂利敷きでも雑草対策はできますが、地面に直接砂利を敷くと隙間から雑草が生えてしまい、美観を損ねるだけでなく、除草に手間がかかります。

砂利は経年により減って地面が見えてしまうことがあります。このような状態になると防草効果は失われていると言わざるを得ません。

一方、固まる砂利は砂利を固めているので隙間ができることなく、長期間防草効果を維持できます。

施工しやすい

固まる砂利は施工場所に敷いた砂利に薬剤を吹きかけるだけ、または専用の砂利を水と練って敷き詰めるだけなので、施工が簡単です。

特に薬剤をかけて固めるタイプは砂利を撒いて薬剤をかけるだけで簡単に固まるので、DIY初心者でも手軽に施工できる点は大きなメリットです。練ってから流し込むタイプも専用の砂利以外に使用するのは水だけだという点も手軽です。

材料はホームセンターでも手に入るため、自分で気軽に施工したい場合に向いています。

掃除しやすい

固まる砂利にすることで、砂利敷きの見た目を維持しながら掃除の負担を減らせます。砂利は隙間にゴミや落ち葉が入り込みやすく、取り除くのに手間がかかります。

ほうきでは簡単に掃き出せないこともあり、しかも砂利にゴミが落ちていると非常に目立つため、掃除が負担に感じることもあるでしょう。

一方、固まる砂利は表面の隙間がなくなるため、掃き掃除で簡単にゴミを取り除けます。掃除の手間と時間を大幅に短縮できる点は大きなメリットです。

暑さ対策ができる

固まる砂利は透水性があるため、夏場の路面温度の上昇を抑える効果が期待できます。

透水性のある舗装は内部に隙間があり、保水性を持っているのが特徴です。蓄えられた水分は晴天時に蒸発して気化熱で周囲の熱を奪うため、ヒートアイランド現象の緩和に有効です。

そのため、打ち水を行い保水させることで、気化熱で周囲の温度を下げて快適にするだけでなく、熱中症のリスクを減らします。

安く入手できる

固まる砂利は価格も安く、DIYで気軽に施工できる点も魅力です。販売価格は製品によるものの、20kgあたり約2,500円が相場です。1㎡あたり60kg程度必要なので、1㎡あたりの材料費の目安は約7,500円となります。

ホームセンターやネット通販で購入できるので、好みの製品と色を選ぶとよいでしょう。20kgの袋は重いため、大量購入はネット通販で購入し、配送してもらうと便利です。

おしゃれに仕上がる

固まる砂利は砂利の色や種類が豊富なため、理想通りのエクステリアを完成させたい人におすすめです。

水と練り合わせるタイプは、カラーバリエーションが豊富なため、好みの色の地面に仕上げられます。薬剤で砂利を固めるタイプは、好みの砂利を固めるので素材の自由度が高く、思い通りのデザインを実現しやすくなります。

機能性と美観を兼ね備えた舗装に仕上げたい場合は、固まる砂利の採用はメリットが大きいといえるでしょう。

環境にやさしい

透水性の高い固まる砂利は、雨水を地中に浸透させ水害の防止に貢献するため、環境に良い効果をもたらします。

雨水を地表に滞留させずに地下へと浸透させるため、主に都市部の水循環を自然な状態に近づける機能もあります。降った雨が舗装内部や地下に溜まるので、下水道や河川への急激な流出を緩和する効果も期待できます。

また、固まる砂利は生コンクリート工場で発生する廃棄物から再生したセメントを、原材料の一部として使用している製品も存在する、環境にやさしい素材です。

固まる砂利には2種類ある

固まる砂利とは、砂利にセメント・水や、専用の液剤・樹脂を混ぜて地面に敷き詰めて固める舗装材です。

砂利の自然な風合いを保ちながら砂利の散乱を防ぎ、透水性を持つため水たまり対策にも有効です。固まる砂利は大きく2種類に分けられ、見た目も特徴も異なります。

砂利を敷いて薬剤をかけて固めるタイプ

薬剤をかけて固める砂利は、敷き詰めた砂利の上から液体樹脂をスプレーやじょうろで散布して固定するタイプです。

元の砂利の色が活かされ、濡れたような艶感が出るのが特徴です。新規で砂利を敷く場合はもちろん、既に敷かれた砂利も固めることができます。

石の大きさや材質、形状によって強度が変わり、約2cmの大きさの砂利が適しています。石が取れてしまった場合は部分的な補修でメンテナンスできますが、大きすぎる石などは簡単に取れてしまうこともあるため、あまり適していません。

また、防犯砂利のような歩くと音を出すことを目的としている砂利は固めることで効果がなくなるため、注意が必要です。

敷く前に水と練り合わせるタイプ

水で固める砂利は、砂利と特殊セメントが混合された材料に水をかけ、混ぜ合わせてから施工するタイプです。プラ舟に材料を出し、水を加えたら練り上げ、施工場所にコテで均一になるように敷きならします。施工後はビニールシートなどで養生して硬化させます。

薬剤をかけるタイプのような天然石の風合いはありませんが、カラーバリエーションが豊富で、イメージに合った地面の色を選べます。また、薬剤をかけるタイプよりも耐久性があるのが特徴です。

固まる砂利の施工におすすめな場所

固まる砂利のおすすめの場所は、人があまり通らず見た目を重視したい、狭いエリアです。砂利を飛び散らせたくない場所にもおすすめです。以下の例を参考に、適した場所に施工するようにしましょう。

植栽周辺

固まる砂利は植栽周辺の景観維持と雑草対策に有効です。透水性があるため、植物の成長に影響を及ぼしません。花壇と通路の境目に設置することで土の流出を防ぎ、きれいな状態を保てます。

住宅周辺の犬走

犬走は草むしりが困難な場所ですが雑草が生えやすく、伸びてしまうと雑草が境界を超えて隣家に迷惑をかけることがあるため、固まる砂利が最適です。幅が1m程度で範囲も狭いのでDIYでも施工しやすいでしょう。

墓地周辺

墓地の墓石周辺の砂利を固まる砂利にすれば、雑草の発生を防げます。砂利が動かないため、砂利がこぼれたりして景観を損ねることもありません。頻繁にお墓の手入れができない場合にもおすすめです。

固まる砂利の施工方法は?

固まる砂利はどのように施工すれば良いのでしょうか。ここでは水を混ぜるタイプの固まる砂利の施工の流れを簡単に紹介します。

固まる土とは施工方法が異なる面もあるので、しっかり手順を押さえておいてください。

雑草を取り除く

砂利を敷く前に雑草を根から抜きます。根が残っていると少しの光で雑草が生えてくる可能性があるため、完全に取り除くようにしましょう。土壌の凹凸を平らにし、しっかりと踏み固めておきます。

砂利を敷く

下地を平坦にならして砂利を敷きます。水を混ぜて固めるタイプは水を混ぜてから敷き詰めます。練らずに敷き詰めてから水をかけるタイプは乾いた状態で敷き詰めます。砂利の厚みは3cm程度確保します。

表面を整える

表面を平らに整えます。水を混ぜてから施工するタイプはそのまま固まっていくので、しっかり転圧をして締め固めましょう。あとから水をかけるタイプも沈下を防ぐためにしっかり踏み固めておくことが大切です。

水を撒く

あとから水をかけるタイプの固まる砂利には散水します。霧状のシャワーをかけると硬化していきます。敷きたい場所に綺麗に敷き、納得のいく仕上がりになってからじょうろなどで水をかけて固めるので、ゆっくり施工したい人にはこちらがおすすめです。

DIYが不安なら業者への依頼もおすすめ

DIYで施工するのに自信がない場合はプロに任せた方が安心です。固まる砂利の施工費用は1㎡あたり約3,000~5,000円が目安です。

また、外構工事業者が施工する固まる砂利には樹脂舗装があります。樹脂舗装は好みの色の砂利をウレタン樹脂で固めた舗装で、透水性が高く雑草が生えにくいという効果に加えて、アプローチなどの人が頻繁に出入りする場所や駐車場にも施工できます。

樹脂舗装の施工単価の相場は1㎡あたり約14,000~20,000円です。

固まる砂利を自分で施工する場合の注意点

固まる砂利をDIYする場合、どのような点に注意しなければならないのでしょうか。

ここでは、失敗を防ぐためのポイントを解説しているので、施工を後悔しないためにも事前にしっかりチェックしておいてください。

下地に勾配をつける

固まる砂利を施工するときは水勾配を設けて排水経路を確保しましょう。水勾配があることで雨水が効率的に排出され、水たまりができにくくなります。

勾配は少なくとも1~2%以上、つまり1mで1~2cmの高低差ができるように作ります。傾斜の向きは建物から離れるように排水溝や道路に向かってつくるのが基本です。

傾斜は水平器または水糸を使用して傾斜角度を確認しながら作ります。

固まるまで立ち入り禁止にする

固まる砂利は表面が固まるまでは誤って踏まれないよう、立ち入り禁止にする必要があります。

固まる砂利に水をかけてから歩行可能になるまでの時間は、最低24時間です。施工直後は表面が柔らかいため、人やペット、車が乗ると崩れて砂利が散らばる原因になります。

施工した現場はコーンや簡易的な柵で囲い、子どもやペット、猫に入り込まれないように対策しましょう。また、表面が急速に乾燥して脆くなるのを防ぐため、ビニールシートで養生するのが有効です。

駐車場への施工は避ける

固まる砂利は車の重量に耐えられず崩れる可能性があるため、駐車場の床面として使用するのは避けましょう。

駐車場には土間コンクリートやタイルなど強度の高い素材が向いています。水はけの良い駐車場にしたい場合は、駐車場に対応できるタイプの透水性コンクリートを採用するとよいでしょう。

洗い出し仕上げやインターロッキングを採用すると水たまりができにくく、おしゃれな駐車場を実現できます。

固まる砂利のデメリットでよくある質問

ここでは固まる砂利に関してよくある質問とその回答を紹介します。DIYを成功させるためにも固まる砂利の施工条件をよく理解しておき、場所に合った施工を選択しておしゃれで快適なエクステリアを完成させましょう。

固まる砂利はどうやって処分する?

固まる砂利を撤去したい場合は、つるはしやハンマーを使って細かく砕き、細かくしながら土と混ぜ込むと、施工前の状態に戻せます。砕いた岩石状の状態で廃棄したい場合は、不用品回収業者や産廃業者に依頼して処分します。

固まる砂利の原料は自治体の一般ごみでは回収できません。不法投棄にならないように専門業者に依頼するか、自治体の窓口に確認のうえ、地域のルールに従って処分しましょう。

固まる砂利は自分で作ったほうが安い?

固まる砂利は自分で作っても費用は安くなりません。強度が保証できないうえ、ベストな混合比率を見つけるまでに時間がかかることもあるため、市販の固まる砂利を購入した方がコストが安いです。

固まる砂利の材料は主に以下の通りです。

  • 粗骨材(砂利):10kgあたり約1,500円
  • セメント:10kgあたり約800円

1㎡・厚さ3cmでおよそ60kg使用するので、約9,800~18,800円かかります。固まる砂利は20kgあたり約2,500円なので、60kgで7,500円となり、市販の固まる砂利の方がやや安いという結果になります。

固まる砂利と防草シートならより高い防草効果が期待できるのはどっち?

固まる砂利と防草シートでは、適切に施工された固まる砂利の方が防草効果は高くなります。

防草シートは隙間やめくれた部分から雑草が生えるケースがあり、スギナのような強靭な地下茎を持つ植物だと突き破って生えてくる可能性があります。防草シートの上に砂利を敷いた場合でも、砂利に砂やホコリが溜まるとそこから雑草が生えるケースも珍しくありません。

一方、固まる砂利は隙間なく十分な厚みをもたせて施工するため、雑草が生えにくい環境を作り出せるのが特徴です。

固まる砂利の上に人工芝を敷いても大丈夫?

人工芝の下地材に固まる砂利や固まる土を敷くのはあまりおすすめできません。確かに固まる砂利は雑草対策に有効で透水性も高い素材です。しかし、経年劣化でヒビ割れしたり表面が崩れやすいため、人工芝の下地としてはコストに見合っていないのが現実です。

人工芝の下地は水はけの良い砂を敷き、しっかりと転圧した上に透水性の高い防草シートを敷いた方が、きれいな状態を長く維持できます。

まとめ

固まる砂利は手軽に施工できて地面の透水性を確保できる素材です。材料費も比較的安価なため、DIYにも向いています。

しかし、人や車が通行するのには強度が足りませんので、向いている場所に限定して施工し、強度を要する駐車場やアプローチは、外構工事業者に土間コンクリートなど重量や摩擦に耐えられる素材で舗装してもらうのがおすすめです。

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