介護・バリアフリー

バリアフリー・リフォームのおおよその予算って?

投稿日:2018年10月20日

「バリアフリー・リフォームがしたい。でもどれくらいの予算が必要なのかわからない」といった相談をよく受けます。

バリアフリー・リフォームの予算が事前につかみにくいのは、バリアフリーが必要となる方の障がい程度やお住まいの状況によって1軒1軒改修内容が異なりますし、公的な助成金が適用されるかされないかによっても大きく変わってくるためです。

◆「うちのおばあちゃんのためのトイレの手すり取り付けは5万円だったよ」とお知り合いに聞き、「5万円なら」とリフォームを依頼し、現場を見てもらい見積をとったら、手すりの設置によってドアが開閉しにくくなることがわかり、ドアを引き戸に取り替えることになったために総額30万円かかった。

◆浴室の段差解消と浴槽の交換で50万円くらいの予算をみていたら、自治体独自の補助金制度を利用でき、半額程度の費用で済んだ。

このように、考えていた予算と大きく差が出ることがあります。

特に介護認定を受けている方、障害者手帳を持っていらっしゃる方は、行政の補助制度がありますのでお住まいの市町村にまず確認しましょう。また、後者のケースのように、介護認定を受けていなくても利用できる独自の補助金制度がある自治体もあるので情報収集が肝要です。

さて、予算組みのご参考に、だいたいのバリアフリー・リフォーム費用を見てみましょう。

ただし、前述したように障がい程度やお住まいの状況によって変わってきます。また使用する素材や業者によっても差異は出ますので、あくまで目安とお考えください。

ケース1:脳血管疾患による右半身麻痺がある70代の男性

予算 282,000円

【浴室】

・手すり3本設置:52,000円

浴室の出入り口、洗い場、浴槽へ手すりを3本設置。男性の手のサイズから握りやすさを考慮し、直径33~35mmのものをチョイス。うち洗い場の手すりはスライド式フックの付いたもので、シャワーフックの位置を調整でき、楽な位置でシャワーが使用できます。

【トイレ】

・スペース拡張及び建具変更、便器移動、手洗器、手すり2本設置:152,000円

トイレは家族の介助を必要としていましたが、自立を目指しスペースを拡張、便器の向きを変更して手すりと手洗器を設置、ドアを引き戸に変更しました。

【階段手すり】

・取り外し及び2本設置63,000円

2階にある寝室から上り降りする際、片側にしか手すりが付いておらず、麻痺のある右側では手すりが使えない状態になるため、もう一方にも手すりを設置。今まではステンレス製で滑ったり冷たさを感じたりしたため、既存の手すりも取り外し、滑り止めグリップの付いた木製手すりを両側に取り付けました。

【玄関式台】

・既成品設置15,000円

玄関のあがりかまちに18cmの段差がありました。上りは杖の使用でなんとか可能ですが、下りるのが困難。そこで、既成品の式台を置きました。段差の高さが緩和され、下りの動作も杖でできるようになりました。

ケース2:膝の骨折で浴槽にまたいで入れなくなったひとり暮らしの女性

予算 180,000円

【浴室】

・床のかさ上げ、入浴台設置、手すり3本:180,000円

骨折の事故前は浴槽を楽にまたいで入浴できていたのが、骨折後は足が上がらずできなくなってしまいました。まず浴槽の高さを低くするため、洗い場の床をかさ上げし同時に掃除しやすいようタイル貼りにしました。浴槽には腰掛けて出入りできるようオリジナルの入浴台を造作。手すりも縦型、横型、L字型と3本設置しました。

ケース3:夜間のトイレが近くなった70代女性

予算 445,000円

【トイレ】

・襖、敷居、棚の撤去:30,000円

・クロス&フローリング貼り:95,000円

・設備機器:75,000円

・塗装・建具工事:80,000円

・給排水工事:120,000円

・電気工事:45,000円

女性は腰痛があり、夜中何度も2階の寝室から1階のトイレに降りてくるのがひと苦労。そこで、寝室内にある押入れをトイレに全面変更しました。まず押入れの襖や敷居、棚を撤去し、壁にクロス貼り、床をフローリング仕様にし、建具や便器・タンク等の機器を配置しました。電気工事と給排水工事を行い、出入り口はバリアフリー対応としてはよく利用される段差の出ないV型レールを採用し、襖と同様の引違い戸にしました。

ケース4:事故で車椅子を利用するようになった主婦

予算 325,000円

【キッチン】

・既存流し台の取り外し:20,000円

・壁の補修:15,000円

・システムキッチン一式:200,000円

・給排水工事:60,000円

・コンセント新設他電気工事:30,000

女性は交通事故によるケガで車椅子利用になってしまいました。今までどおり家族の食事の支度をするために、車椅子でも作業ができるバリアフリー対応のシステムキッチンにリフォームしました。電子レンジや炊飯器も座った位置で中が見えるよう、台を新設して移動しました。

要介護者や障害者の生活の質のレベルを向上させるには、住環境の整備が必至ですが、予算も重要なポイント。できるだけお金はかけずに快適で安全な生活をおくるためには情報収集が大事です。福祉器具も日々進化しており、廉価で良いものが出まわるようになりました。一般の商品のように頻繁にメディアで紹介するものでなく、専門雑誌に掲載されていても読んだだけではわからないものもあります。できれば親身になって情報提供し相談に乗ってくれる専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。もちろん当社でもOKです。お気軽にお問合せください。

※価格は状況により前後いたします。

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